(ねぎ秘密結社・秘密の地下視聴覚室)
夜半:……も……もう無理……久我ちゃん……許して……
久我:フッハッハハハハハハハ!この程度で音を上げるとは笑止!
天下の白鳥君も口ほどにもないなぁ~!はっはっはっは!
夜半:うう……こんなの……拷問だ……
英司:地下視聴覚室の鍵が開いていたから見に来てみれば……何の光景だね、これは。。
久我:見ての通り!この私がっ!白鳥君をひれ伏させている光景だ!
英司:た……確かに、いつもは夜っちゃんに全く歯が立たない恭ちゃん、ってのがお約束だったのに…すっかり逆に
久我:フフフフフ……私が本気を出せば、こうなるということだよ……フフフフ………ハーッハッハッハッハ!
英司:でも、これどう見ても恭ちゃんが力や頭脳でねじ伏せたとか、そういうんじゃないよね?
何なの、このおびただしいDVDの山。
夜半:……ぜ……全部………
英司:全部?
夜半:……魔法少女モノのアニメ……
英司:(゚д゚)
夜半:こんなの………何十時間と見続けさせられて………しんどい………しんどすぎるよ………
英司:そ……そりゃぁ、何時間も座りっぱなしでアニメ見るのは目や腰が疲れ……
夜半:……そういうんじゃないの。もう何というか本職から見れば意味わかんない魔導の応酬でツッコミどころ満載で秒刻みでツッコミ入れずにはいられないくらいしんどいというか
英司:(゚д゚)あー
夜半:フィクションなのはわかる、わかるよ?わかってるけどさ、やっぱり考えちゃうんだよ、どうしてそうなったとか、実際やったらどうなるかとか、ああもう、ツッコミ過ぎて朽ち果てそう……助けて……
久我:君は日本のアニメ文化にロマンを感じることはできないのかねっ!
英司:ま……まぁまぁ、恭ちゃん。夜っちゃんは我々が知るところのファンタジーを現実世界として生きてきてる人だから、色々無理があるのかもしれないよ?
久我:全く……後学のためにと、今からしっかりと人間社会が求めるところの「魔導」というものを、頭に叩き込んでおいて貰おうと思ったのだがな……フフフフフ
英司:あぁ……「例の計画」か。確かに、それを実行するには夜っちゃんの協力が不可欠だからね。
夜半:え、なんなの。この拷問みたいな魔法少女アニメ強制鑑賞が、今後の何かに役に立つの?
久我:そうとも。これから大いに役に立ってもらうんだよ、白鳥君に。
夜半:そうならそうと早く言ってよ、こんなことしなくてもちゃんと言う通りに力は貸すのに
久我:駄――――――目だっ!!!!!
まずは人間社会でいうところの魔法というものを!魔女っ子スピリッツというものをっ!!!
徹っっ底っっ的にっっ!!! その脳に焼き付けてもらう!!!!
夜半:そんなこと言ってただ単に久我ちゃんがなんかこだわり過ぎなんじゃないの―――!?
久我:つべこべ言わない!!! まだまだDVDは何十、何百とあるぞ!さあさあ次、再生っ!!!!!
夜半:あ―――れ―――………
英司:(なんかやられっぱなしの夜っちゃんって貴重だろうから、動画でも撮っとこw)




