英司:さてさて、会社も年末年始休業に入っちゃったし、こんな年の瀬に集まってもらうのも忍びないけど…私の考えた人気コーナー(だと思い込んでいる)のためには、準備は怠らずきっちり皆平等に撮影しないとねー!
さて、前もって恭ちゃんに場所借りておいたけど、みんな来てくれてるかなー?
(宿直室の扉を開ける)
司:あっ、きたきた沢井部長~ よっすー
初南賛:あぁ…やっと来た……お疲れ様です。
あこ:あ、お疲れ様です…
礼音:…………
英司:めっちゃくつろいでる……っていうかみんな私服!? 今日何するかみんな知ってる??
初南賛:忘年会じゃないんですか?古屋さんがそんなことを言ってて……なんでこの面子なのかはわかりませんけど
あこ:忘年会なのに何も用意されてなかったですけど……良かったら何か作りましょうか?材料があればですが。
司:おっいいなー!っておれ食えねーけどww
英司:ちっが――――――う!!!! 忘年会違う!
司:え、そうなん?年末に集まることと言ったらやることひとつかと思ったけど。
初南賛:年末にやること……まさか大掃除?なんで僕たちが…
英司:大掃除でもな――――――い!!!!
内密にだけど簡単に言わなかったっけ!? 1月生まれの人を一人ずつ、誕生日祝いの笑顔フォトを撮るって!制服着用で!
司:ワロタwww 誰も制服で来てねーじゃん!おれ以外www
礼音:私は……着ているぞ……(※ローブの中に)
司:マジかレイレイ真面目だな!
礼音:いいから早く要件を済ませろ……でないと……このコタツとやらの魔性の力に飲まれてしまう……(=寝る)
初南賛:眠くなりたくないなら出ればいいだけなのでは……
礼音:なんだと小僧……生意気に私に意見する気か……
初南賛:あっはいすいませんもう黙ります……ついツッコミたくなってしまって
英司:も―――――どの子もその子も……って、気づくの遅れたけど恭ちゃんどうしたのー!?
久我:(無言)
あこ:何やら……会社休業前に3徹して研究に没頭していたようで、寝不足と栄養失調と発熱でほぼ気を失われています……
英司:も―――――何してんの恭ちゃ――――――ん!!!!!
初南賛:まぁ、やることが決まっているなら早くやりましょうか。僕、今夜新幹線で実家に帰らないといけないんで時間が…
司:制服に着替えなきゃいけないのか?じゃあ着てない奴らはいったん帰って着てこないとな?
初南賛:うう……めんどくさい……外寒いのに……
礼音:……………(超小声で何かをつぶやきながら初南賛とあこを順番に指さす)
” ボン! ”
” ボン!! ”
初南賛:うわあ!?
あこ:きゃ…!?
司:おお、すっげぇレイレイ!魔法で制服着せたのか!やさしーなー!
礼音:……私が直々に(苦手な)魔導を使ってやったんだ……早く要件を済ませろ……でないと……(寝る)
初南賛:うわー寝ないでください、い、伊栗さん!
英司:あ……ありがとう!礼音君!これで速やかに撮影に移れる……恭ちゃんは行けそうなの?
久我:(無言)
初南賛:だめそう…
英司:えぇぇぇ~!? 困るなぁ、1月のトップバッターは恭ちゃんなんだぞ!
司:じゃあさー、久我っち撮影後回しにして、他のみんなは撮影して、最後まで生き返らねーようなら、レイレイが久我っちに化けて撮れば?レイレイ化けるの得意じゃん。
礼音:なんだと……何のメリットがあって、私がそこまでしてやらねばならんのだ……
司:やってくれたら、沢井部長が(たぶん)特別ボーナスくれるぜ?
礼音:なるほど……それなら納得だ……(寝る)
英司:そんなこと言ってませんが―――――!?
……で、でも……恭ちゃんがこのまま起きなかったら……頼むしか、ないのか……!?