そのままの君でいて

○刊ねぎ秘密結社ニュース

[NEWS] そのままの君でいて・3

「お……お姉ちゃん……お姉ちゃんっ!!!」ぼんやりとした頭の奥で、ずっと聞きたかった声が。涙交じりで叫ぶように、聞こえる。「……み……はる……?」 みひろは、ゆっくりと瞳を開けた。目の前には、心配そうに覗き込む、自分と同じ顔を持つ妹の顔があ...
○刊ねぎ秘密結社ニュース

[NEWS] そのままの君でいて・2

一夜が明けた。「あら、おはよう。今日はずいぶん早いのね、みはる」昨日の寝坊のドタバタが嘘のような早起きに、母は驚く。母の言葉に、一夜明けても自分が『みはる』のままであることを確認する、みひろ。(まだ……夢の続きなんだ……)起きて、自分の自室...
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[NEWS] そのままの君でいて・1

午前3時。深夜にもかかわらず、真夏であるが故に気温は異様に高い夜であった。(夜中だっていうのに、暑いなぁ…こんなんじゃ、勉強なんて全然はかどらないわよ…)気だるそうに汗をふき取りながら、大学生の森川みひろは机に課題のノートを放り投げた。(…...