Illusion Night

小説/本文

[小説]Illusion Night(後編)

数日後、午後6時。終業時間を1時間ほど過ぎた頃である。そしてまた、いつもの威勢の良い声と共に開発研究室の別館に現れる沙織。「やっほー久我さんっ!こないだの資料返しに来たよーっ!」その威勢の良い声にびくつく様に、おどおどとした感じで上総が答え...
小説/本文

[小説]Illusion Night(前編)

「こんちわーーっス!久我さんいる?」突如、威勢の良い声と共に開発研究室の別館に現れたのは。同じ会社の事業企画部の蔵石沙織であった。室内に飛び込んできた沙織の顔を見るなり、桐島上総は何かを思い出したかのように、ハッとする。「あ、あれ、蔵石さん...
小説/タイトル一覧

[小説]Illusion Night

久我恭一郎を訪ね、開発研究室に訪れた沙織は、そこで上総と出会う。しかし上総は、以前から何故か沙織を避けており、沙織はここぞとばかりにそのことを問い詰めるが…これは、桐島上総・沙織夫妻がまだ交際していない頃の過去の物語です。【登場人物】(過去...