(国際部・昼)
夜半:ぐー。
幹雄:白鳥部長……また寝てる……
椎子:ほおんと、よく寝るわよね~。これがカワイイ年下の男の子だったらなぁ~
(といいつつ夜半のほっぺたを楽しそうにつんつん)
幹雄:こんな状態じゃ仕事にならないじゃないか……と思ってたら、
昼間机に溜まらせていた書類が、翌日来るときれいに片付いてるんですよね…
椎子:全部シュレッダーにかけちゃってるんじゃないのぉ?
幹雄:∑ それどんな部長
いえ、ちゃんと書類を完成させて該当部署に引き渡してあるんですよ。
椎子:そういえば、夜行性だからとかなんとか言ってたわねぇ。夜片付けてるのかしら?
幹雄:僕らあんまり残業することないですからねぇ…夜の部長も見てみたい気も…。
(国際部・夜、誰も居ないオフィス)
夜半:………(黙々と書類をものすごい速さで処理している)
(同じく、昼間仕事サボってばかりで残業がデフォの満登場)
満:どもー、おっじゃまっしまー。おー、夜半っちがんばってるな~!
夜半:…やあ
満:昼間ためてる書類が翌日何事もなかったように片付いてるから、
今日の昼間、国際部の奴らが首傾げてたぜ!ははは!
夜半:…昼間はどうもやる気が出なくてねぇ。
満:でも昼と夜で仕事の処理速度は確かに違うけど
性格は基本的にぼーっとしてるんだな!夜半っちはw
いまいち見分けがつかねーよな~
(※昼間は一応寝てばかりでもない)
夜半:太陽のあるなしで性格まで変わったら変だよ。…さて、ちょっと一息入れるか…
満:そうそう、休憩いれようぜ~。そう思ってここ来たんだった!他に誰もいなそうだしな~
夜半:(ごそごそ)
満:お、クッキー?
夜半:昼間気づいたら机の上に置いてあった。寝てる間に国際部の誰かがくれた物だと思う。
満:ふーん…ってか、夜半っちってクッキーなんて食うの?
夜半:甘いものは割と好きだが。
満:へぇ~そうなのか。てっきり…ほら、吸血鬼だとか聞いてたからさー。
普通のもの食べるイメージがないんだよな~
夜半:他のものだって食べるよ。
…まぁ…血以外のものは普通の人でいうおやつみたいな位置づけかなぁ。
満:おやつかぁー。まぁ血なんてそう毎日調達できるもんでもないだろーからな!
でも、たまには血ぃ吸わないと死んじゃったりしないのか?
夜半:そんな簡単に死んだりしないよ俺。
満:えぇ~でもそれじゃ一生お菓子だけで生きてくようなもんじゃん~!
……あぁ、そうだ!俺の血でよかったらやるよ!別に血だったらなんでもいいんだろ?
夜半:…そりゃまぁ…って腕出されても。
満:えー?かみついてがぶーっとちゅーっと行くんじゃないのか?
夜半:噛み付いたら痛いじゃないか。
満:ははは!そりゃそうだけどな!夜半っちっておもしれー!吸血鬼っぽくないよな!
夜半:思ったままのことを言ってるんだけどねぇ。
満:まぁ噛み付くのがダメなら久我ちゃんにでも頼むか。血ぃ抜いてもらおー。
夜半:別にそこまでしなくてもいいのに。まぁ、ありがたいけど。
満:気にすんな気にすんな!
夜半:…でも、血の味って結構食べ物に影響されるからなぁ…
なんか君の血って絶対タバコくさそう。
満:(゚Д゚)失礼な 俺の血は5ツ星だぜ!たぶん!!!
夜半:たぶんって。
満:ま、ちょっくら久我ちゃんとこ行ってくるぜー!
(翌日、国際部)
椎子:おはようございまぁす♪……あらら?部長さんがいないわねぇ。お寝坊かしら?
幹雄:おはようございますー。さっき総務部に入った連絡によると、食あたりで休むとか…
椎子:昨日あたしが置いておいたクッキーは手付かずだわねぇ…何食べたのかしら?
(答え:まんちゃんの血=芹子奥様の極マズ毒物料理の毒素たっぷり)