(人事部。新人・西城寺初南賛が配属されてから一ヶ月が経とうとしていた)
奈津恵:西城寺君。次、この書類の入力をお願いしますね。
初南賛:はい、わかりました。
奈津恵:ちょっと量が多くてごめんなさいね。
初南賛:いえ。こうやって大量の書類をパソコンで黙々と打ち込む仕事、好きなので。
奈津恵:そう……(それにしても………)
初南賛:………(黙々とパソコンに向かって仕事してる)
奈津恵:(うちの会社には未だかつてないほどに 地 味 よね、この子………)
結佳:それにしても、今日はいい天気ですよね。
奈津恵:そうですね。最近汗ばむくらいに暖かくなったし…。
結佳:この間はお天気が良くて気分も良かったので、
新しく作ったプリ●ュアのコスで秋葉原をお散歩しちゃいました。
奈津恵:(……一見まともそうな関口さんでもこういった個性があるのに……
西城寺君は………なんというか、
変人過ぎても困るけど大人しすぎてもツッコミし甲斐がないというか……)
初南賛:……天気、いいですけど。多分これから雨になりますよ。
結佳:え?そうですか…?こんなにいいお天気なのに。
初南賛:……朝、大変だったから……
奈津恵:朝?………って、あら………?(初南賛の頭に視線が行く)
(よく見ると、初南賛の髪のハネがすごいことになっている)
※↑上記イラスト参照
奈津恵:………西城寺君………何か、すごい寝ぐせ……?
結佳:スーパーサ●ヤ人みたいですね。
奈津恵:い、一応…勤務中は多少、身だしなみには気をつけた方が良いですよ…?
初南賛:一応、朝無理矢理固めてきたんですけどね…
僕、髪のクセがすごいんでどんなに整えてもこうなっちゃうんです。
奈津恵:そ、そうなのね……
初南賛:体質ということで、できればご了承いただけたらと思います。
結佳:それは仕方ないですけど…。でもいつも、こんなにハネてましたっけ…?
奈津恵:そうよね…こんなに酷かったら今までに気づいて……あら!?
結佳:どうしたんですか?………あ!
ザ――――――ッ!!!
(二人が窓の外を見た瞬間、ものすごい土砂降り)
初南賛:やっぱり降りましたね。
僕の髪のハネが多い日は雨降るんで気をつけた方がいいですよ。
奈津恵:(存在も地味だけど特殊能力も地味ね………
……ほんと、父親である山本部長との共通点がわからないわ……)
マイケル:He――y!!
It’s a Special レイニ――デイッ!!
奈津恵:(って考えてたら来た…)山本部長、お疲れ様です。
マイケル:NOOOOOOO!!ミセース瀬上!ワタシのことはマイケルと何度……
奈津恵:(無言ですごい目つきで睨む)
マイケル:(∑びくっ)…………それにしても、スッゴイ雨!RainだNE!!!!
もうびしょ濡れだYO!!!Oh!!ジョナサァァァアン!!!
頑張ってWorkingしてるKAI!?
初南賛:………山本部長、お疲れ様です。(目を逸らしながら)
マイケル:Ohhhhh!!!ジョナサァァァン!!!
ジョナサンもそんな冷たい呼び方するなんTEEEEE!!!
(びしょ濡れの状態で初南賛に抱きつこうと駆け寄ってくる)
初南賛:ちょ…!ちょっと来ないでってば!書類が濡れちゃうじゃないか!!
マイケル:(´・ω・`)Oh…ソーリー。
初南賛:書類もそうだけど、パソコンは水気に弱いんだから…。
ほら、ちゃんとタオルで拭いてよね。
奈津恵:(………ほんと、正反対と言って良いほどの親子よね……
似てるところがひとつも……)
マイケル:Oh!サンクス!!ジョナサンは優しい子だNE!!(サングラスを外す)
奈津恵・結佳:(;゚Д゚) …………!!!!!
初南賛:……何、驚いた顔してるんですか?
マイケル:グラサン外したマイケルがイケメンすぎてビックリしてるのSA!!
初南賛:無いから。