(開発研究室)
湧木:久我しつちょー。
久我:なんだね。
湧木:最近社内で、新人の歓迎会が流行ってるらしいっスよー。
久我:それがどうかしたのかね?
湧木:いやー、……アラウネねぇさんの歓迎会、してないなーって思って。
久我:………!!! (そういえば!という顔)
湧木:せっかく入った女の子の新人なのに…アラウネねぇさんかわいそうだよ~
久我:む、むう……私としたことが……!!
湧木:……というのは建前で女の子横にはべらして
僕がお酒飲みたいだけだったりして(≧▽≦)
久我:…………それは置いておくとして、
とりあえず早急に歓迎会の計画を立てなければ……
上総:アラウネさんの歓迎会、やるんですか?
湧木:あ、桐島主任は来ないでくださいね(≧▽≦)
上総:ちょっ…!? 僕だって開発研究室の人間ですよ!?
そもそも仮所属の君に何の権限があってそんな!?
湧木:リア充は来んなっつってんだよ。
上総:∑( ̄□ ̄;)!?
湧木:アラウネねぇさんのたわわな御胸を間近で見るのは
僕と久我室長と仙波君だけでいいっ!ねっ、しつちょー?
久我:む、胸はともかく……リア充帰れは私も同意するが。
上総:∑( ̄□ ̄;)久我博士――――!?
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そんなわけで、湧木の手配により急きょ、
アラウネの歓迎会が行われることとなった…(※上総抜き)
湧木:さてと…そろそろ時間だなぁ。……お、あれは……
(待ち合わせ場所を探してキョロキョロしているアラウネの後姿を見つける)
アラウネねぇさーん!こっちこっちー!
アラウネ:(しかし気づかないアラウネ。
しばらくするとナンパそうな男達に絡まれ始める)
湧木:ちょっと!僕のツレに何か用?気安く触るんじゃないっ!
アラウネ:あ……あ、ありがとうございます!
何か、急に知らない男の人たちが話しかけてきて…怖かったです…
湧木:アラウネねぇさんかわいいからな~。そりゃ男も放っておか………
アラウネ:………………廉太郎様?どうしたんですか?
湧木:……そりゃ、男も寄ってくるわけだわ……
アラウネねぇさん、今日の服ヤバい。
アラウネ:え、えええっ!? 変ですか!? この間買ったばかりなんですけど……
湧木:いや、似合わないとか変とかそういう意味じゃ、全くなくてね……
それ、ジャンプしたら確実に胸ハミ出るでしょ。
アラウネ:なんで、ジャンプしなきゃいけないんですか?(きょとーん)
湧木:ん、いや……そうじゃなくて…………い、いかん…………
セクシーすぎて僕もヤバい………(両手で顔を覆う)
アラウネ:え、えっ!? 大丈夫ですか廉太郎様!
……そういえば顔が赤い!もしかしてお熱が!?
(心配そうに顔を覗き込み、寄り添ってくる)
湧木:(*´Д`*)ぎゃあああああ当たってるー!!
ご、ごめんアラウネねぇさん、僕に触らないで!
いや悪い意味とか嫌いとか苦手とかそういう感情一切ないから悲しまないで!
でもごめんまじぼくにさわらないでほんとごめんなさい
これ男の海よりも深い事情だから(錯乱
久我:…少し遅れてしまったな…
アラウネ:あ!恭一郎様♥ こんばんはです!
久我:うむ、今晩………………………(ぶっ)
アラウネ:∑恭一郎様――――――!? すごい鼻血!!!
久我:アアアアアアアアアアアアアラウネ君っ!!!??
そ、そのかっ……う………(鼻血を吹きながらよろよろと倒れる)
アラウネ:え、ええぇぇ!? 廉太郎様はお熱だし、恭一郎様は鼻血………
こ、これは一体……何か凶悪な新種のウイルスか何か…!?謎だわ…!!
(湧木はしゃがみこんで悶絶、久我は鼻血吹いて倒れる中、静かに現れる継人)
継人:………何してんだ、お前ら。
アラウネ:け、継人様ぁぁー!どういうわけかお二方が大変なことに……!
継人:(アラウネの服装を見て、少し考えた後無言でTシャツを脱ぐ)
………服の上からこのTシャツを着ろ。男物だから着れるだろ。
アラウネ:え……?だ、だって、Tシャツ脱いだら継人様、上だけ裸……
継人:この二人がこうなったのはあんたのせいなんだよ。
アラウネ:えぇぇっ!?わたしが、何か凶悪なウイルスでも持ってるってことですか!?
継人:そうだ。……だが、抗菌体質であるオレが着てたTシャツを着れば、治るんだ。
早く、そのTシャツを着るんだ。
アラウネ:は、はいっ!
湧木:………はぁ、助かったよ仙波君………。
(小声)けど君、よくそんなとっさの嘘つけたね!?
継人:ダテに電波の多い大島家の人間と関わってねーよ。
こういうタイプは適当にごまかして過ごすしかねーよ。…ま、とっとと行こうぜ。
湧木:そうだねっ!今日選んだお店はすごいウマいからねー!
継人:腹減った。どこだよその店。
湧木:えーっとねー……
(店に向かって歩き始める、二人)
久我:(まだ倒れてる)
……う、うふふふ……おっぱいがひとつ、おっぱいがふたつ、おっぱいがみっつ………
アラウネ:あ、あのー!恭一郎様のこと、助けないんですか――――!?