(幹部会にて)
奈津恵:――――というわけで(ry
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(情報システム部オフィス)
浪路:はぁ。久々に面倒なイベントが始まったもんだな。
満:めんど~だなー
恵莉:わたし、うんどうはすごくにがてなので…あまりじしんは、ないです…
上総:僕も運動は、ちょっと…
沙織:まーあたしは程々だけど…スポーツは見てるほうが好きかな~。
満:ってか、このチームでスポーツ得意そうな奴、いなくね?
(一同):……………
湧木:う、うーん、でも、ひとりめちゃくちゃやる気な人があそこに…(指差す)
アラウネ:みなさーん!何そんなに暗いお顔してるんですか~!
優勝目指して頑張りましょうよー!!!
(どこから用意したかもわからない、
阪神タ○ガースのユニホームを着て素振りしてる)
杏寿:アラウネさん…!室内で金属バットを振り回したら危ないです!
せめて木製バットに…!
沙織:杏寿ちゃん突っ込むトコそこ !?
恵莉:そ、そういえば……こういうとき、べつのいみではりきりそうな
久我しつちょうが、いませんが…
上総:久我博士なら、何か緊急で作らなきゃいけないものがあるとかで、
別館の研究室に篭もりきりです。まぁ、とても楽しそうでしたので、
もしかしたら野球大会関連かもしれませんが(微笑)
杏寿:((((;゚д゚))))
浪路:久我さんが何考えてるか知らんが、勝つために手段選ばなそーだし
変な薬でオレ達全員マッチョにされたりしてな…。
満:オレ細マッチョがいいな!
浪路:お前はそのメタボ気味の腹をどうにかしてから言え。
満:ガ━━━(;゚Д゚)━━━ン!!
沙織:でもなー、ホントめんどくっさいよな~。
ウチはアラウネちゃん以外スポーツ得意そうな奴いないし、
他のチームは結構強者揃いだし、なーんかねー。やる気でねーなー。
満:んじゃいっそ棄権でもすっか!
上総:いいんじゃないでしょうか。不参加のペナルティもないみたいですし。
僕達が参加しなくても、野球大会は
久我博士がきっと滅茶苦茶にしてくれますよ(微笑)
沙織:カズくんそれ笑って言うことじゃないっしょー。あははははは
満:まーそーだよなー!あははははは
浪路:お前ら全員笑ってるだろ……
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(翌日、経理部)
橘:おはようございますー。
大空:おっはよーございまーす大島主任!
橘:あ、青木くんお………はぁあ!?
大空:あはははは~びっくりしましたぁ?
橘:な……なにその一昔前のロボットみたいな格好……!?
大空:いや~聞いてくださいよ話せば長いんですけどー!
橘:ど、どうしたの…?
大空:昨日ぼけ~っと横断歩道渡ってたらなんか赤信号だったみたいで、
トラックにはねられちゃいましてー。
まあそんな感じでこんな臨時のスペアボディになっちゃってですねー。
橘:予想はしてたけど特に長い話じゃなかった…!って元の身体はどうしたの!?
大空:今、久我さんに緊急で直してもらってますよー。
なんか色々オプションも付け加えるとかで
すごく楽しそうに身体持って行きましたけどー。
橘:また何か色々と新機能がつくのかな…怖いな…
………って、あれ………ということは………
大空:?
橘:青木くん、その身体じゃ野球、できないよね……?
大空:修理までどのくらいかかるかわかんないっすけど、野球は無理そーですねー!
橘:∑( ̄□ ̄;)えぇぇぇえ!? ど、どうするのー!
ただでさえ人がぎりぎりなのに…!
大空:んじゃいっそ、俺をはねたトラックの人に来てもらいます?
責任とってなんでもしますって言って
名刺置いていってくれたしー(名刺を見せる)
”那須野エクスプレス(株) 奥田山音 ”
橘:あれ……なんかどっかで見たことがある名前……
う、うーんでも…社内野球大会に社外の人に来てもらうのも、なぁ……
司:その必要はないぜ、たちバナナ!!!!
橘:!?
大空:たちバナナ…?
司:ひろぽんの空けた穴は、おれが埋めるっ!!!
(つづく)