沙織:どうもこんちゃっす。沙織ちゃんです。
えーと今日はなんであたしがいきなり登場したかと言うとー…
情報システム部の遠山ん家が最近カオスだともっぱらの評判(?)で…
ちょくちょく遊びに行ってるあたしにリポートして来いと社長に言われたんでー…
…んじゃぼちぼち行ってみまーっす。(ピンポーン)
芹子:(モニタ越しに)「はぁーい。あぁ沙織ちゃん。待ってたよ~!今行くからね!」
(ドタドタドタドタドタ………)←玄関に向かっていると思われる足音複数
満:(ガチャ)よっす沙織!
昴:さありおねーちゃーん!
全:(芹子に抱っこされながらおとなしくニコニコ笑ってる)
芹子:今日は何かウチを会社のニュースで取り上げるんだって?なんなのかしらね?
満:別に変わったモンなんてなんもねーのにな!
沙織:いや変わってるだろお前らの頭の上にいるやつらとか特に!
満:父1人母1人息子2人にペット2匹!普通の家庭じゃねーか!
芹子:そうよね。まぁペットはちょっと変わってるかもだけど。
沙織:「ちょっと」…芹子ちゃん、最初は結構普通にキモがってたくせに……
慣れというのは恐ろしいんだな……
(とりあえずリビングに通されお茶を出されて一息)
満:えーっと、んじゃまず何すりゃいいんかな?
沙織:(´д`)…(家族の風景にナチュラルに溶け込んでるペットらに視線を送りながら)
……あぁ……そだね……自己紹介…ってか特に子供とか
ペット(強調)とかの紹介とかお願いしよーかな……
満:紹介!オッケーポッキー!
沙織:それ30超えてないとたぶんわからんから!
満:まずオレ!遠山 満!遠山家の大黒柱!花も恥らう29歳!以上!
沙織:(ツッコミどころが多すぎてもはや突っ込めない)
芹子:あ、あたしかな? 遠山芹子、24歳です。元は、ねぎ秘密結社の社員でした。
だいぶ前に辞めたけど、会社には時々遊びに行ったりしてます。
満:んっと、こっちは長男の昴!2歳!
昴:すばうです!
芹子:こっちは次男の全です。まだ0歳です。
全:キャッキャッ
芹子:で、あたしの頭の上にいるのがペット1号の通りまです。
略して とま とか とま君 とか呼んでます。
沙織:(;´-`)……(その奇妙な生物をごく自然にペットと言い切ったな…)
満:んでもってオレの頭の上にいるのが最近新しい家族になった
ペット2号の、飢田(うえだ)さんだ!
名前考え中だったけどなんか杏寿が適当に名づけてくれたのが馴染んじゃったな!
芹子:うん、なんかぴったりよねー。うえださん。
「君」とか「ちゃん」とかって感じじゃないし。
沙織:(;´-`)あの、えっと、ここでちょっと質問いいかなー?
満:なんだ?
沙織:まずうえださんだが、頭かじられててなんとも思わんの……?
満:だってオレの頭の上からなかなか離れてくれねんだもん。くすぐると外れるけど。
沙織:(´゚Д゚`)くすぐる !? 魚類を !?
満:でも結局オレの頭が一番居心地いいみたいだしなー。芹子は嫌がるし。
芹子:だって髪乱れちゃうもん。
沙織:嫌な理由そこ!?たとえあたしが丸坊主でも魚に頭かじられるのは嫌だわ……。
満:そんな食わず嫌いしないで、沙織もいっぺんかぶってみるか?
沙織:断る。
満:まぁまぁそう言わずに!慣れると案外かわいいもんだぜ?
(くすぐってうえださんを外し、沙織の頭に被せる)
沙織:∑( ̄□ ̄;)ぎゃ―――― !?
やめろ――――― !!
………………………
………な、なん……なんなん………こ、このフィット感………((((゚Д゚)))
もっと締め付けられるというか、痛かったり生臭かったりするかと思ったら…
なんというか
…このヒートテック的な心地良さというかまるで異世界にいるかのような…
(トリップ中)
………あ……ああ……だ、ダメ
あたしはまともな人間だ――――――!!
(うえださんを無理矢理はがして満の頭に戻す)
芹子:そんなに気持ちよかったの?
沙織:(((゚Д゚; 三 ;゚Д゚)))気持ち良くない!
気持ちよくないいい !!!!!!
芹子:そうよねー。うえださんかぶっちゃうと帽子かぶれなくなるし…。
沙織:だから嫌な理由そこなの !?
満:まぁまぁ沙織落ち着けって。豆腐やるから。
沙織:(´゚Д゚`)豆腐 !?
満:通りまが好きなんだよ豆腐。
ウチみんな豆腐好きだからみんなでしょっちゅう食ってるぜ?
沙織:あたしも豆腐は嫌いじゃないが客に出す茶菓子として出すのはどうかと―――!!
ま……まぁうえださんは100万歩譲って魚だからまだペットとしてはアリ…として
ほんとその、「ま」だけはエイリアンか何かだとしか……。
満:まぁかわいいからいいじゃんなんでも。
芹子:そうよねぇ。最初はちょっと怖かったけど…。
なんか見てるうちに愛着わいたというか。
大人しいし、しぐさとか見てるとかわいいのよ。
沙織:………か………かわいい………の………?
芹子:何なら沙織ちゃん、今日通りまを家に連れて帰ってみる?エサは豆腐で大丈夫だし。
沙織:え………(゚A゚;)ゴクリ
い、いや遠慮しとく。というか断る。ウチに連れてったらたぶんヤバイ。
芹子:え、なんで?
沙織:こんな未確認生物、カズく……上総君に見せたら間違いなく久我さん行きでしょ……。