(会社の前にある公園)
ビビアン:(fu~、ようやく、もうすぐお昼休みデスね。
公園でまったりしていると時間が経つのが遅くて眠くなりそうデス。
会社の玄関で待ってたほうがいいデスかね)
(会社=ねぎ秘密結社の玄関に向かって歩き出そうとする)
ビビアン:(アレ……向こう側から綺麗な金髪のガイジンさんが歩いてくるデス)
閣下:…(※閣下は時間に囚われず自由に行動しているので昼休みとか関係ないらしい)
ビビアン:(会社の制服着てるカラ、幹雄の知り合いかもしれないデスね。
ご挨拶しまショウ)コンニチハ!
閣下:? どこぞから挨拶が聞こえた気がするが、気のせいか?
ビビアン:コンニチハー!
閣下:………?(視線を下げる)なんだ子供か。
どこの子供か知らんが元気な挨拶は良い心がけであるぞ。
ビビアン:子供子供って、私は確かに成人してまセンけどそんなに子供じゃないデスよ!
閣下:何なんだこの小娘………ん?何をそんなにジロジロと見ておるのだ。
ビビアン:……お兄サン、とても綺麗な金髪デスね!
閣下:! ……ふん、子供のクセに目の付け所は良いではないか。
(ん?それにしてもこの小娘…よく見ると…)
ビビアン:?
閣下:(なかなかの美人ではないか……あと10年もすれば恐ろしい美女に……
……いや、今のままでも十分に男を虜にするような美貌……)
ビビアン:お兄サン、なに私をジロジロ見てるデスか?
(二人からやや離れたところから)
通りすがりの主婦:あら、綺麗な男の人に、かわいらしいお嬢さんね。親子かしら?
通りすがりの主婦:きっとそうよ。恋人同士とかまずありえないし~
閣下:∑( ̄□ ̄;)…いやいやいやいや、
我輩はロリコンなどではな――い!!!
ましてや親子でもないが !!!!!
ビビアン:ど、どーしたデスか?(状況が分かってない)
閣下:ところで小娘!我輩に声を掛けてきたということは、何か用でもあるんだろう!?
一体何の用があるというのだ !?
ビビアン:いえ、特にあなたに用があるというわけではないのデスよ。
夫と同じ会社の制服を着ていたので、ご挨拶しただけなのデスよ。
閣下:(……今、「夫」って言ったような気がしたが……聞き間違い……か?)
夜半:あ~いたいた。おーいリーザ君。
閣下:∑( ̄□ ̄;)げっ…バケモノ魔導師…!!!
ビビアン:??
閣下:(さっさと引っ込み…いや、だがこの小娘に格好悪いところを見せるわけにも…)
ビビアン:(幹雄の会社の制服の人がもう一人増えたデス)
夜半:もー、午後から中原君が半休だから仕事を引き継ぎたかったのに、
昼休みのチャイム鳴る前にいなくなったりするから、困っちゃうじゃないか。
閣下:……ふ、ふん、我輩がいつどこに行こうと勝手であろうが(びくびく)
夜半:(あっちのリーザ君と入れ替わらないなんて珍しいなぁ)
ビビアン:コンニチハ!
夜半:? こんにちは。
ビビアン:金髪のお兄サンも背高いデスけど、銀髪のお兄サンも背高いデスね!
夜半:はぁ。……リーザ君、誰この娘?
閣下:し、わ、我輩が知るか!
夜半:知らないの?知らないのに一緒にいたの?
こんなかわいい女の子ひっ捕まえて、警察沙汰とかにならないでおくれよ。
閣下:∑( ̄□ ̄;)ひ、人聞きの悪い!!!!!
この小娘は、この会社の社員となにか関係があるらしいだけだ!!!
そ、そもそも声を掛けてきたのはその小娘の方である!!!!
夜半:へぇ。……誰かの妹とか、娘さんとかなのかな?
ビビアン:……あ、気がつけば昼休みが始まっていマスね。
お二方、中原幹雄をご存知じゃないデスか?
閣下:中原だと……。
ビビアン:ハイ!今日はこれから幹雄と待ち合わせしているのデス。
夜半:中原君なら、知ってるも何も同じ部署だよ。
午前の仕事終えて、そろそろ出てくるんじゃないかな?
幹雄:あ、ビビアンー!
夜半:あ、ほら来た。
幹雄:待たせちゃってごめ……
…∑( ̄□ ̄;)って、ええええ!?なんで部長と閣下がビビアンと…!!?
閣下:この恐ろしい美貌の小娘と中原が知り合いだとは……
貴様、会社をサボってこの小娘と何をする気だ!? 如何わしい!
幹雄:∑( ̄□ ̄;)酷い!ビビアンが今年の春めでたく高校を卒業したので、
本格的に都内に引っ越そうと思って、物件を探しに行くだけですよ!?
夜半:そういえば引越しを考えてるって聞いたような聞かないような…。
ところで、ビビアンってその(植木鉢を指す)花のことじゃないのかい?
幹雄:あ、そういえばお二方はビビアンに会うのは初めてですよね。
ビビアン:改めてはじめまして!中原幹雄の妻のビビアンと申しマス!
閣下:∑(゚Д゚)妻!!??(やっぱりさっきのは聞き間違いじゃなかった!)
夜半:妻……ははぁ、なるほど……。
幹雄:? なんですか部長。
夜半:いや、前に椎子ちゃんがね、中原君の奥さんのことを、言葉だけで例えるなら
「通報したくなるレベルの美少女」って言ってたんだけど、
意味がわからなかったんだよね。
幹雄:確かに意味が分からないですね。。。
夜半:今ようやくわかったよ。
「(中原君を)通報したくなるレベルの美少女」
って意味だったんだなと。
幹雄:∑( ̄□ ̄;)酷すぎる!!!
ビビアンはれっきとした18歳ですよ !!!!
ビビアン:ところで幹雄……コレ、ドウシヨウ。
幹雄:なに、その小さい紙の束…うわ、
これ全部芸能事務所からのスカウトの名刺じゃないか。
ビビアン:ここに来るマデに、色んなお兄さんお姉さんから渡されたデス。
話を聞いて欲しいって言われたケド、急いでるのでって言って全部断りマシタ。
幹雄:ビビアンはかわいすぎるからスカウトさんが放っておくわけがないんだよなぁ><
閣下:(ナチュラルにノロケられてイラッ)
夜半:そりゃこんなロリ美少女、そこにいるだけで目立つもんなぁ。
+人妻なんて言ったら、一部のマニアにものすごいウケそうだよね。
幹雄:ロリ美少女人妻とか、
AVのサブタイトルみたいな呼び方しないで下さい。・゚・(ノД`)・゚・。
ビビアン:幹雄はそういうAVが好きデスか?
幹雄:∑( ̄□ ̄;)ぎゃあああビビアン!
君のその顔でその声でAVとか言わないで――!!