吹雪:あなたそれでも男なのっ!?
大空:は、ハイ……男です……これでも……
吹雪:前回忠告してからだいぶ経つけど……なんッの進展もないじゃない!
大空:ハイ…ハイ、ごもっともでございます。。
吹雪:これから人間の男はだらしないしじれったいしでああもう(以下延々と説教)
大空:(あぁ…こういうSッ気お姉さんに罵られるのイイナァ…
怒るたびになんかおっぱいゆっさゆっさ揺れるし……)
吹雪:聞いてるのっ!!??
大空:∑(゚Д゚)ハッハイイイイイイ!!!!!
吹雪:とにかく!あんな小娘一人ちゃっちゃと押し倒しちゃいなさい!
大空:(´Д`)…(小娘押し倒しちゃえとか…氷雨ちゃんも結構酷い扱い受けてんなー…)
吹雪:大体、あなた押しが弱いんじゃなくて?
大空:いやー…結構押してるつもりなんスがねー……
吹雪:そうなの?じゃあ逆に引いてみる、っていうのはどうかしら。
大空:引く…?
吹雪:今まで甘々だったのを、いきなり冷たくしてみるのよ。
そうすると興味が無いと思っていた相手が、急に恋しくなるもんなのよ。
大空:そ、そんなドSプレイ、俺にできるかな……。
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(そして現在、社内の自販機前)
大空:(……なんて、吹雪おねーさんにこないだ言われたけど……)
氷雨:青木さん、聞いてます?
大空:はっハイイイ!
氷雨:ですから、今日の終業後、お暇でしたらエアコンのお買い物、
お付き合いして欲しいのですよ。
大空:エアコン?
氷雨:今年の(※毎年買い換えてるらしい)エアコンを買うのです。
重たいので、力持ちの青木さんに運ぶのをお願いしようかと思うのですが…。
大空:うん、もちろんい……
(ま、待てよ……ここは、心を鬼にして、突き放す、かぁ………)
氷雨:?
大空:……そ、そんなに俺は暇じゃないんだっ、エアコンなんて無理!
氷雨:…………
大空:(う、うう………女の子に冷たく当たるって、ものすごくつらい……っ
傷ついちゃった、かなぁ……?)
氷雨:……では仕方ないですね。(スマホを取り出す)
西城寺さんにでも頼んでみます。
大空:∑( ̄□ ̄;) ジョナサン !?
氷雨:LINEでちゃっちゃとお願いしてみるのです。(スマホでちゃっちゃっちゃ)
大空:(ライン……だとお……俺なんてスマホも持ってないのにいいい)
氷雨:残念。今日は予定があるのでダメだそうです。
大空:(なんとなく、ホッ)
氷雨:うーん……
大空:(意地悪言わずにここはちゃんと付き合ってあげた方が、
いいかなやっぱ……)ひ、氷雨ちゃ
氷雨:じゃあ榊さんに頼んでみるです。
大空:∑( ̄□ ̄;)) ゆたか !?
氷雨:……と思ったけど、確か今日は直行直帰だと、営業部の黒板に書いてあったですね。
こちらも無理、と……。困りましたね……。
大空:(う、うーん……)
夜半:おや、どうしたの君たち。
大空:! 白鳥部長、こんにちはッスー。
氷雨:真祖、こんにちは!…あ、真祖でいいや。今日の終業後お暇じゃありませんか?
夜半:「でいいや」、ってなんかものすごい軽い扱いされた気がするけどまあいいや。暇だけど?
氷雨:今年のエアコンを買いに(中略)なんですけどお願いできますか?
夜半:はいはい、荷物持ちね。構わないよ。
氷雨:わぁ♥ ありがとうございますっ
(大空の前からそろって去る、夜半と氷雨)
夜半:青木君には付き合ってもらえなかったのかい?
氷雨:はい、何かエアコンは無理とか言われちゃいましてー。
でも真祖が来てくれるのならとっても頼もしいのです!
夜半:はぁ。…あとその真祖呼びはそろそろやめてもらいたいんだけどなぁ…
氷雨:? 真祖は真祖じゃないですか(にこにこ)
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吹雪:……で、冷たくした結果、特になんとも思われず、
あの吸血鬼の真祖に良いとこ持って行かれた、と?
大空:(しょんぼり)
吹雪:吸血鬼の真祖とあの娘が仲良くなっても特になんのメリットもないのよ!
あの娘には雪女らしく、人間の男に慣れてもらわないと!もう、何やってるのよ!
大空:さ、さーせん……
(けど氷雨ちゃん、男嫌いという割に、俺以外の男の知り合い、結構いるよな…
別に相手は俺じゃなくても、いいんじゃ…………(´;ω;`)ブワッ)