奈津恵:―――と、言うわけで…今年は購買部に限り新人さんを募集したところ
1名の方の入社が決定いたしました。では宮川君、自己紹介をお願いします。
紅葉:…ども、はじめまして。宮川紅葉(みやかわ・こうよう)と申します。よろしくおね
” ギャ――――――!! ”
紅葉:……?
社員一同:!!?
みはる:あ、誰か会社のセキュリティシステムに引っかかったみたいですよぉ??
(会社のセキュリティシステム → 参考)
奈津恵:最近怪しい勧誘とかも多いしねぇ…まあいいわ。
初南賛:(まあいい、で済まされちゃうんだ。。)
紅葉:改めて、よろしくお願いします。(ぺこり)
初南賛:(そしてまるで動じないこの人もこの人だな……)
満:それにしても、お前男だろ!?なんかカーワイイなぁ~!
ハリーちゃんと張るんじゃね?
明:えぇぇ~>< ボクのかわいさNo.1は譲れなくってよォン♥
でも若さじゃ負けちゃうかもォン♥宮川クン、何歳だっけ??
紅葉:はぁ、19歳です。
満:若い!高卒か!
紅葉:一浪してるんで、今年で二十歳になりますけど。
満:そーかそーかぁ。でも良かったな~柴ちゃん!若い男手が購買部に入って!
美彦:そーだな!よし宮川!今日から俺様の下でビシバシと
” バキューン!!バキューン!!!ダダダダダダ!!!! ”
紅葉:……?
美彦:な、なんだ…!?外から銃撃戦みたいな音が……!?
久我:銃撃戦してるんじゃないのかね?
美彦:サラッと言うなぁ!!この大都会で銃撃戦とかありえるか!!
久我:あるよ。この会社目がけて銃などが打ち込まれた場合、
セキュリティシステムLv.2が作動して自衛人工知能システムが起動、
迎撃体制が取られて銃撃戦になる場合が
初南賛:(この会社怖い…)
紅葉:あのー、そのセキュリティシステムに引っかかった人らがいる場所って、わかります?
久我:分かるが…何か心当たりでもあるのかね?
紅葉:えぇ、ちょっと。
奈津恵:(銃撃戦やるような人に心当たりって……?)
(社員通用口)
” バキューン!!バキューン!!!ダン!ダダダダ!!!! ”
舎弟1:お、親分っ!こいつら撃っても撃っても次から次へと湧いて出てくるッス!
舎弟2:キリがないッスよぉ~!
親分:ええい怯むな!この中に若頭がいるのは間違いないんだっ!
(銃撃戦の現場に奈津恵と共に出てくる、紅葉)
紅葉:あの~…
親分・舎弟1・舎弟2:若頭――――――!!!!!
奈津恵:(若頭……??)
親分:若頭!!!若頭が変な怪しい会社に入社したって聞いて、
組長がものすごく心配しておられて…!
舎弟1:そ、そうッス!それで若頭を追って来てみたら、
案の定恐ろしい会社じゃないッスか!
舎弟2:若頭!もう一度考え直してくださいッス!
紅葉:あの……
(親分が持つ拳銃をそっと取り上げると、ひざまずいてる親分の額に銃口を向ける)
親分:!!??
紅葉:カタギの人たちの前で無闇にチャカ振り回すなって、言ったよね?
親分:∑(;゚ロ゚)ヒィィィ!?
紅葉:あと僕は若頭じゃない。どこの会社に入ろうと君らには関係ないだろ。
親分:で、でも組長が……
紅葉:いいから帰れ。
親分:は、は、はいィィィ!!!!!
(3人がいなくなる)
奈津恵:み、宮川君、今の人たちは…
紅葉:あぁ、今のは実家の……あの、今更ですが白状すると、
僕の実家、ヤクザやってまして。
奈津恵:(゚Д゚)
紅葉:父が組長で、なんか僕が若頭とか呼ばれたりしてますけど、
僕は組継ぐ気はないですし気にしないで下さい。
たまにああやってちょっかい出されるかもしれないですけど。
奈津恵:ちょ、ちょっかいって…毎度毎度銃撃戦されたらたまったものじゃないわよ!?