(3月のとある日。食事の後に静かな公園でゆっくりする二人)
照美:はぁぁ~~美味しかったわねぇ~~~♥
次郎:そ、そうっスね……でもまさか、交際記念日に懐石料理が食べたいなんて言うとは思わなかったっス……め、めちゃくちゃ高かった……
照美:お高いのは百も承知だから割り勘にしたでしょう?
っていうか何よあなた、議員様のお坊ちゃまのくせに懐石料理食べたことなかったの?
次郎:いや……あったかもしれないっスがああいうピシッと畏まった空間は緊張してしまってあんまり記憶に残らないっス……
で、でも、緊張したけれど……照美さんの食事の作法や箸の使い方の綺麗さに見とれて、少し緊張感はほぐれたっスけどね。
照美:べ!別に、食事の作法はうちのじじいが小さい頃からうるさくて徹底的にたたき込まれただけだし。
次郎:さすが、老舗和菓子店のお嬢様っスねぇ。
照美:大した事ないわよあんな古いだけの店。ま、そんなことより悪かったわね。今回は私の趣味に合わせてもらっちゃったから来年はあなたの好みのお店に行きましょ。
次郎:(来年………来年も一緒に居てくれるんスね………へへ……) ←無意識に顔がゆるむ
照美:……何ニヤけてんのよ。
次郎:(はっ!)あ、あぁぁあいや別に……!
照美:あ、でもそうねぇ、別に来年と言わず……そういえば来月、あなたの誕生日があったわね。
次郎:!
照美:誕生日プレゼント、なにがいい?食事でもいいし……うーんでも、またすぐ食事っていうのもつまらないかしらね。
次郎:そんなことないっスよ!照美さんがくれるものならなんだって嬉しいっス!!!!!
照美:なんだって………あ、そうだ。思いついたわ泉君。
次郎:?
照美:誕生日、あなたが私に望むことをなんでもしてあげるわ。
私の力でできる範囲でだけど。
次郎:なん……でも?
照美:そう。なんでも。な―――――んでも。
(そっと、次郎に身体を寄せながら)
……そっ、例えば……ど――――んなエッチなお願いでも、いいのよ?
次郎:!!???
照美:例えばァ……こーんな下着つけて欲しいとか、あーんなプレイがしてみたいとか。
次郎:え、ええええ!!???
照美:外でしてみたい、とかでもいいわよ♥
次郎:ッッふぇっ!!!??
照美:……っていうかあなたすっごく奥手なんだもの、記念日という理由付けでもないと積極的になれないでしょう?
本当に、何言ってくれてもいいのよ。……あなたは、私に何をしてもいいんだから。
次郎:(どっか――――――ん!!!!)←照れMAX
照美:(さて、ここまで言って、この超ド級ウルトラマックスハイパーヘビー奥手男はどう出るかしら…?)
次郎:じ、じ、じゃあ……本当に、お願いしていいですか……
照美:もちろん。
次郎:ず…ずっと前から、照美さんと、してみたいこと……が、あって……
照美:! そーよそういうのよ。遠慮なく言ってちょうだい。
次郎:え、ええと……してみたいこと、3つあるんですけど……
照美:あら、思ったよりあるのね。どーんと全部やってあげるわよ。
次郎:あの………あのっ、、、、(真っ赤)
照美:(別に何が来ても受けて立つし、この人ならそんな突拍子もないことは言わないだろうけど、つられてこっちも赤くなっちゃうじゃない…)
次郎:こっ、、、、こっ、、、、、!
照美:こ?
次郎:こ、恋人繋ぎしたいです!!!!!!!!!
照美:・・・・・・・・・
※図解:恋人繋ぎ
(とりあえず恋人繋ぎやってみる)
次郎:あああああ~~~~~……恥ずかしい……これが……恋人繋ぎなんスね……!!!!
照美:ま、まあ喜んでいただけて何より……で、あと2つは?
※ 1つのお願いを言うまでかなり時間がかかるのだが尺の都合でそこらへん割愛 ※
次郎:照美さんのほっぺたつんつんしたいです。
照美:・・・・・・・・・(無言でつんつんされてる)
次郎:照美さんの頭なでなでしたいです。
照美:・・・・・・・・・・・・・・(無言で撫でられる)
・
・
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照美:………~~~~~ぁぁぁあああ――――――もう!!!
幼稚園児の初恋か――――――っての!!!!!!
次郎:えぇえええっっっ!!?? 自分的にはすごい、すっっっごい満足なんっスが……