大空:やっほ~ 二人ともおっはよ~!
歓子:お、おはよ…青木…
紅葉:………(機嫌悪そう)
歓子:(なんか顔こっわ……誰だっけこの人……)
か、買い物付き合ってほしいとかいうから来てみたけど……3人でだったんだ……?
大空:うんうん!歓子ちゃんの協力がどうしても必要でさー!
でも、俺と歓子ちゃん二人で買い物とか行ったら浮気してるみたいにみえるじゃん!?
だから
紅葉:デートじゃなくするために僕を呼んだの?ざけんなよ
そんなんなら僕帰るから。せいぜい二人っきりでデートして彼女に誤解されるといいよ。
なんなら彼女と同じ部署だししっかり報告しておくわ
大空:わ―――――!!! 待って待って紅葉!!!
紅葉の力も必要なんだって!紅葉女友達多いんでしょ!? だからさあ!!!!
紅葉:こっちは土日は結構忙しいんだけど…貴重な日曜日使わせやがって。あとクソ眠い
大空:も~~ごめ~~~ん紅葉く~~~ん!! でも頼むよ~~~!!!!
紅葉:頼み方がむかつく。やりなおし
歓子:女友達が多いと、何かあるわけ?
大空:大いにあるさあ!!! 今日お前らに来てもらったのは…
紅葉:彼女へのクリスマスプレゼント何がいいかわからないから一緒に選んで♥
とかだったら殴るけど
大空:えダメなの?
紅葉:(無言で) ゴスッ
大空:ぅぐふぉぉっ!!! 紅葉くんツッコミきっつー★
紅葉:チッ……ロボだから全然効いてねぇ……結構本気で殴ったのに
歓子:そうじゃなくても青木は毎日成沢部長に殴られ慣れてるからね~。ご褒美でしかないかも。
ところで……(チラッと紅葉の方を見る)
紅葉:ああ。僕は宮川紅葉。この青木と同じ会社の社員で昔の同級生。
歓子:はっはじめまして!私も同じ会社の、三輪歓子といいます!
(年上だったんだ……青木も年上だけど全然気にしてないしなぁ)
紅葉:君もこのポンコツロボに付き合わされて迷惑でしょ。
コレ(大空)置いておいて二人でどっか遊びに行こうか。
歓子:い…いえ結構です…(なんかこの人、顔はかわいいけど怖いし……)
大空:んじゃ3人でけって~い★ 氷雨ちゃんのクリスマスプレゼント選びに行こうぜ~!!!
紅葉・歓子:(はぁ……)
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(コスメショップ)
大空:うわぁぁ化粧品屋とか男だけじゃ入りづらいな!
紅葉:(なんとか機嫌戻した)そう?彼女にプレゼントとかするのに買いに来る男だっているでしょ。あと男性用化粧品だってあるし。
大空:そうなんだ!!
歓子:最近、氷雨ちゃんコスメに興味津々だから似合いそうなリップあげてもいいかもね。
あとフレグランスとか。
大空:リップ?フレグランス?
歓子:そこからかよ……えっと、口紅と香水!
大空:あぁ、口紅か!そーだなー、氷雨ちゃんは真っ赤ぁ!!って感じのは似合わなそうだよなー。
歓子:そうそう。そんな感じに、彼氏の目から見て彼女に似合う色をプレゼントするの。
あと香水はねー、そうだね、「彼女からこんな香りがしたら抱きしめたくなっちゃう♥」ってのを…
大空:氷雨ちゃんはいつでもなんかいいにおいするけど?
紅葉:しれっとノロケんなボケ(横っ腹殴る)
歓子:宮川ナイスツッコミ(すでに宮川呼び)
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(ジュエリーショップ ※プチプラ)
紅葉:ここなら学生とかでも手の出やすい価格のアクセがそろってるよ。
男性向けシルバーアクセとかもあるし。
歓子:へー、宮川詳しいんだね。アクセとか着けてないっぽいのに。
紅葉:だって女ってこういうアクセ好きな子多いじゃん。彼女がアクセ欲しいって言ったら大体ここ連れてきてる。
ハイブランド欲し~い♥とか言われたら張ったお………別の店連れていくけど
歓子:いま張っ倒すって言った??
大空:まあまあまあまあまあ!!(紅葉の女グセの悪さは今は伏せておこう;)
俺も氷雨ちゃんとそこそこ付き合い長くなってきたし、指輪とかあげちゃってもいいかなって思ってたし!!! でも、重いかなあ!?
歓子:え~指輪くらい普通じゃない?友達とかペアリング着けてる子もいるよ?
紅葉:そうそう。手軽な価格のシルバーリングとか、ペアで着けてもあんまり嫌味にならないし。いいんじゃない?
大空:そっかそっかあ。えーとどれがいいかな……色んなサイズあるな。
……あ、俺、氷雨ちゃんの指のサイズとか知らんわ。
歓子:7号って言ってたなぁ確か。
紅葉:細っっっっそ。僕17号なのに。
大空:紅葉、体格の割に手でかいよなー
紅葉:体格の割に は余計だ(殴る)
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大空:は~~♥ よかった~色々買えた~~!これでクリスマスはバッチリだぁ!!
紅葉:ふーん、よかったね?
歓子:よかったね?
大空:? なんで二人とも疑問形なの
歓子:え 青木、なんで今日そんな満足した買い物できたかわかってる?
紅葉:僕らのアドバイスがあったからだよね?
大空:お、おうよ。サンキュな。
紅葉:まさかサンキュの言葉ひとつで終わらせたりしないよね。僕らにもクリスマスプレゼントくれて当然だろうし今日の昼飯も青木持ちで当然だよな?
歓子:だよね?
大空:え゛
歓子:あたしハイブランドのイヤリング欲し~♥ 青木の金で買うなら張っ倒したりしないよね宮川?
紅葉:歓子ちゃんが彼氏いないんだったらいいとは思うけどそれ彼女に悪いとか思わないの…
あ、僕はブランドのジャケットと帽子がいいな。決まりね。
大空:ちょっちょっふたりとも……
紅葉:お昼はあそこの三ツ星レストランにしよっか。僕メニューの上から高い順に注文しよ。
歓子:わ~!あたし三ツ星レストランとか行くの初めて~!
大空:ちょー!! 待―――――!!! ごめんて!ちゃんとお礼するからそれなりの値段にしてほんと!!!