次郎:いや~、世間はすっかりクリスマス一色っスね。
照美:そうね。ついこの間まで半袖着てたような気がするけど、早いものね。
次郎:あ、そうだ。照美さん、クリスマスプレゼントは何がいいッスか?
照美:唐突ね…。いきなり言われてもちょっと思いつかないわね。別に身体で払ってくれてもいいのだけど。
次郎:そ……………そういうのは、ちょっと……あの
照美:冗談よ。そんな瞬間湯沸かし器みたいに一瞬で沸騰して倒れそうにならないでちょうだい。
うーん、となるとやっぱり、モノよねぇ。
次郎:そ、そうッスよ!服とかアクセサリーとか、おいしい食事とか…
照美:うーんうーん、これといって……ホント思いつかない。一番うれしいのはお金と将来の安定だし。
次郎:(;^ω^)…
照美:それはそうと、泉君も欲しいもの決めておいてよね。プレゼント交換するんだから。
次郎:僕の欲しいものは……実はもう決めてあるんッス。
照美:あら、珍しいわね。ちゃんと「モノ」なんでしょうね。
誕生日の時みたいに、手をつなぐとか頭をなでるとかだったら蹴るわよ?
次郎:ち、違うッスよ!
……照美さん、欲しいもの、すぐ決められなそうっスか?
照美:そうねぇ…クリスマスまでまだ間があるし…
次郎:じゃあ、僕からのプレゼント、僕が決めてもいいッスか?
照美:(いつになく積極的というか、決断力があるわね…どうしたのかしら?)
あら、むしろその方がうれしいわね。泉君が選んでくれるプレゼントなんて。
次郎:やった!……じゃあ早速、ちょっとこっちに来て欲しいッス!
照美:はいはい。…ちょっと、いやかなり楽しみね。
次郎:あそこのお店にあるモノなんスけど…
照美:( ゚д゚)・・・・・・・
次郎:これをプレゼントするので、ぜひ着て見せて欲しいんです!!!!!!!!!!!
それが僕へのクリスマスプレゼントってことで!!!!!
照美:この……ふわっふわのもっこもこでうさ耳ついた、コレを???
次郎:ハイ!!!!!!!! (照美さん絶対似合うし ただでさえ抱き心地いいのにコレ着たらさらに抱き心地UPで) なんといってもかわいい!!!!!!!ですし!!!!!!!!!
照美:よ……よりによって……こんなどちゃくそラブリーな服……私の趣味と正反対……
次郎:で、コレ着たらクリスマスはずっとぎゅっとして吸わせて欲しいくらいッス…!!!!!
照美:吸う…!? 私を猫かなにかと同類に見てない!!??
しかしいつになく自発的に決めて自発的に自分の感情を素直に伝えてくる彼は何気に貴重……断るのも悪い気が……う、うーん……
(すごい考え悩み抜いた後)
わ…………わかったわよ…………そ、その代わり!!!!
これの隣にある色違いの!コレをあなたも着なさい!!!! それが条件よ!!!!!
(って言ったら案外恥ずかしがって断るかもしれない!)
次郎:そんなこと頼まれなくてもそのつもりなので安心してくださいッス!!!!!
照美:工エエェェェェ(´゚Д゚`)ェェェェエエ工 何を安心しろと!?
次郎:わ~い照美さんとおそろい~♥♥♥
コレ着て一緒にクリスマスデート楽しむッスよ~♥♥
照美:待って、コレ着て外には出ないわよ!!!?? 冗談じゃないわ!!!!!