司:(う~~~~~ん…………)
???:………じぃ~~~~~~~~
司:(……ん……?)
???:………じぃ~~~~~じ~~~~~~~~
司:(……じ……?)
???:じ~~~い~~~~~じ――――――!!!!!(ド―――――ン!! ←勢いよく腹を殴る)
司:……痛ってえぇぇえええ!!!!!!!
???:じいじ!!! おっき!!! おっき!!!!
??:あっ、のえる!じいじ起こしてくれたのね~ありがと!
のえる:じいじおっきしたー!
司:くっそ……痛ぇな…………ん?痛い…………?
なんで幽霊のおれが痛みなんて………ってか、あんた誰?
??:やだ、お父さん寝ぼけてるの?あなたの娘の里奈でぇーす。
早くしっかり目覚まして朝ご飯食べに来てよね。(娘[のえる]をだっこして階下に降りていく)
司:む………す……め???おとうさん?????
(ふと、両手を見る)
な……なんだ?おれの手こんなにシワっぽくてごつごつしてたっけ?
……かっ……鏡!鏡!!!
司:はぁ――――――!!!???
な、なんで沢井のおっさんになってんのおれ――――――!!??
いつの間にこんなことに…?確かに昨日は……普通に会社にいて……ん……?いたっけか……?なんかその辺も記憶があいまいだ……
そもそもおれ、死んでからは睡眠なんて基本取らなくて良かったし……あぁ!わかったぞ!これは夢だ!!! 夢ならそのうち覚めて……
―――――ってだからおれ睡眠しねぇのに夢とかあるか!どういうことなんだよお―――――い!!!
里奈:「お父さんうるさい!ボケるにはまだ早いわよー!!」(階下から叫ぶ)
司:お父さんお父さんって……つまりあの子はこのおっさんの娘で……さっきおれに腹パン食らわしてきたお子ちゃまは……孫……?
あんまり考えたくねぇが……これ、もしかして今ハヤリの転生したら○○でしたって、ヤツ……?
………………イヤだ…………………
なんで!なんで!? よくある転生っつったら異世界の王家の八男とか勇者とか聖女とか悪役令嬢とか!もしくは若い頃にタイムリープとか!そういうのだろ!!なんで自分よりも倍も年上のおっさんに転生しなきゃならんわけ!? ありえねんだけどぉ――――――!!
うわ――――――――――――!!!!
のえる:「じいじ、うるちゃぁーい!」(階下から以下略)
司:………はぁ、はぁ、はぁ………とりあえず、れ、冷静に……なんて無理だが、取り乱してもキリがねぇ……こんな時は……こういうアホみたいな事態の時は、会社だ……。
会社に行けば、きっと久我っちとかその辺に相談すれば、どうにか……
(着替えて階段を下りて出かけようとする)
里奈:どうしたのお父さん。今日は日曜日だから会社はお休みでしょ?
司:あ、あぁ……ちょ、ちょっと、用事が……
里奈:ダメよ。
のえる:ダメだよ!
司:ハイ?
里奈:お父さんはここで、ずっと私や孫と一緒に幸せに暮らしていくの。出て行っちゃだめ。
のえる:でてちゃだめなの!
司:ハイイ??
里奈:絶対に、逃がさないんだから…(司の両腕をものすごい力で掴む)
のえる:にがちゃないんだから!(司の脚にものすごい力でしがみつく)
司:ちょ、ちょい、痛い!痛いって!! 離せ!おれはじいじでもお父さんでも、ないんだ――――――っ!!!!
里奈・のえる:逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない
司:ぎゃ――――――!! コワイ!!!! た、助けて――――――!!!!!
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司:……ってゆう夢をさ、ゆうべ見たんだよね~
前日、おっさんに付き合って残業しながら、いかに娘と孫娘がかわいいかの自慢話をさんざん聞かされて疲れてつい寝ちまったからかな?
英司:酷い!ひどいよ古屋くん!うちのかわいい娘と孫を悪霊みたいな扱いで夢に登場させるとか!ってか幽霊なのに寝るの!?
司:そういうこともあるんじゃね?知らんけど
英司:でも古屋くんが私に転生してたってことは、私は逆に古屋くんに転生…?
22歳に若返るのも、悪くないなぁ。うんうん。
司:肉体なくていいなら代わってやろうか^^?
英司:あっやっぱり遠慮します