(終業後、ねぎ秘密結社の地下の一角)
継人:……地下に、こんな場所があったのか。知らなかったな……
で、どこだ。「集合場所」とやらは。……あ、この扉か?
” ガチャ ”
司:おっ、せんばっちん!来たな!
アラウネ:あらあらあら~~~、継人様♥先ほどぶりなのです~♥
夜半:やあ、いらっしゃい。
継人:…………なんの集まりなんだ?
大空:あっはっはっは!びっくりした?ここは人外倶楽部の本拠地!仙波くん、ようこそ人外倶楽部へ~!!
継人:人外……クラブ……???
氷雨:その名前のとおり、人間以外の社員が集まった少数精鋭の素晴らしい部活動なのですよ。
継人:オレは人間なんだが!? ついでにいうとバイトだから社員でもねえ!!!
夜半:まあまあ。君は父親が吸血鬼のダンピールだし、半妖ってことで資格はないわけじゃないから。遠慮なく。
継人:遠慮なんてしてねーし入れてくれって頼んでもねえよ!!
ったく、下らねーことで呼びつけんな!オレは帰る!!
夜半:下らない?(ガタッ ←立ち上がる)
継人:なっ、何だよ?
夜半:この倶楽部のどこが下らないのか、具体的に言ってもらおうかな。
継人:なんだと…?
夜半:だって……
(同人誌「放課後人外倶楽部」の冒頭ページ↓)
夜半:下らないという烙印を押されるような活動すらしてないからね。
継人:(ポカーン)
夜半:下らなくてもいいから、この倶楽部の方針を良かったら決めてくれないかな?
継人:アホか――――――!!!
大空:色々、他の会社の部活動の活動例とか調べてみてるんだけどさー。
別に人外じゃなくてもよくね?ってのばっかでさーw
氷雨:あ、私このボードゲーム部とか楽しそうで、やってみたいです。
アラウネ:いいですね~♥人数もいるし、楽しそうなのです♥
でもそれって確かに、人外じゃなくてもいいのかもです♥
司:おれはどっちかというと身体を動かすやつやりたいけどな~。幽霊だから無理!ってな。
継人:……お前ら、仕事終わってからわざわざこうやって集まって、ぐだぐだしてんのか?
大空:そうだよ!氷雨ちゃんとも会えるし、一石二鳥!
氷雨:や、やだ ひろし さんってばもう
継人:…………(頭を抱える)
夜半:俺も適当にお菓子つまんで読書できるからいいなって思ってたけど、さすがにこのままじゃいけないかなって思えてきてね…
継人:この状態のまま9年も放置してたんかよ(メタ発言)
ったく、せっかく人外なんだから、その特殊な能力を生かして世の中のためになることでもやってろってんだよ。
夜半:世の中のため…?
継人:そうだよ。例えば青木はサイボーグだろ。その力を生かして重いものを運んだり作ったりを手伝ったり。えぇっとその彼女(氷雨)は雪女だっけか?は、夏はカキ氷屋でもやって稼いでみたりとかさ。なんでもあるだろ。
古屋は幽霊だけど、会社の関係の仕事ならとりあえずなんでも手伝えるだろ。
一同:(目からウロコ)
継人:え?普通そのくらい思いつかねえ????
そろいも揃って馬鹿なのかお前ら?
夜半:これはもう……仙波くんに部長になってもらうしかないね。この倶楽部の。
継人:は?
大空:おおーいいね!さんせーい!
継人:いやちょっと待て!! このクラブに入ること自体お断りなのに、部長なんてなおさらやるわけねぇだろ!
司:いいじゃん別にそんな大層な部活じゃあるまいしー
継人:それにオレ人外じゃねーし!ちょっと怪我が治るのが早いってんだけで。そんな特異体質を利用するのなんて、あの変態狂科学者の実験台だけで腹いっぱいだっつーの!
夜半:久我ちゃんか……いっそ久我ちゃんにも人外部入ってもらうか。あの人だって頭脳が人外じみてるし。
アラウネ:こじつけのような気もしますが、おおむね合っているかと思われます♥
継人:コラ待て!勤務中だけでもダルいのに終業後まであいつに関わらせるのは、やめろ!!!!!!
夜半:まあまあ。仙波くんは半妖だから部活動時間はみんなの半分でいいから。ね?
継人:そんなの納得できるか――――――!!!!!