(昼休み)
眞妃:(今日は午後半休だから無理言って食堂の定食、早めに食べさせてもらっちゃった。広い食堂で一人で食べる早い昼食ってのも、悪くなかったわね)
(眞妃の進行方向と逆方向から来る、人影)
??:(うわ~~~~~!もう昼休みになっちゃった!
急いで食堂でお弁当の販売準備しないと!今日は予約の数が多いから運ぶの大変!)
眞妃:(明と合流して、実家に寄って咲妃[娘]を引き取って、病院の予約が…14時だったわね)
??:(急がないと、急がないと!)
眞妃:(帰りにスーパー寄って、食材も買い足さないと……)
??:(いっそげ急げ~~~!!!)
眞妃:きゃぁっ!
??:うわぁっ!
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
恵彦:痛たたた…………たくない?
眞妃:……もう……びっくりした……ごめんなさい、少し考え事をしていて……………あ
恵彦:(ふわふわ……)
眞妃:(思いっきり私の胸に挟まってる……んだけど、このちっちゃな子、誰?)
恵彦:(はっ!)うわっごめんなさいっ!急いでて前よく見てなかった僕が悪かったです!
眞妃:こちらこそ、ぼんやりしていて不注意だったわ。ごめんなさいね。
(謝ってはいるものの、胸に挟まったまま、まだ離れない恵彦)
恵彦:(ふわふわ~……)
眞妃:あ、あの、いつまでこの体勢なの…?
恵彦:あっあっごめんなさい!なんかちょっとびっくりして腰がくだけちゃって!(ってごまかしとこ!気持ちいいから離れたくないなんて言えない!)
眞妃:そ、そうなの…
明:………眞妃ちゃん、何してるの?(心なしか声がワントーン低め)
眞妃:あっ、明。もう来てたの?
明:眞妃ちゃんいるかなぁと思って食堂に向かってきてみれば……なんで、男の子胸にはさんで固まってるの?
眞妃:あぁ…今ここで、この子と正面衝突しちゃって。ちょうど私がクッションになったような感じで倒れ込んだから、怪我がなくて良かったけど。
明:そう、無事なら良かったのねン。……じゃあさっさとボクの奥さんから離れてくれないかしらン?購買部の烏丸恵彦クン?
恵彦:はぁ~い!☆(ゝω・)♥
眞妃:それにしても、購買部って言った?いつからウチの会社は小学生まで雇うようになったの?
恵彦:さー☆なんででしょう??
明:トボけてもボクは知ってるのよン!この子こう見えて小学生どころかボクより年上なんだからねっ!総務部の情報網ナメないでよねン!
恵彦:年上だなんてそんなー☆(正確には恵彦5/17、明6/29生まれで同い年)
眞妃:何言ってんのよ明。どう見ても小学生じゃない。
明:見た目に騙されちゃダメ!その証拠に、眞妃ちゃんの胸に挟まれてキモチよさそうにしばらく離れなかったわよン!
恵彦:えへへへ~、ゴメンなさいっ!おねーさんのお胸ふわふわで気持ちよくて~
眞妃:いいのよ。怪我がなかったなら何よりだわ。
明:(゚Д゚)エエエエエエ!!! 何なのよォォォン!!! おとがめナシなのン!!!??
おかしい!おかしいわよねン!?
眞妃:明、どうしたの?こんなちっちゃな子にムキになって。
恵彦:(ちょっと面白い)そぉだよ~お兄さん!なんでそんなに怒るの?
明:だってだって!(いきなり眞妃に抱きついて胸に顔をうずめる)
眞妃:何すんのよ会社で!!!!!(どばきいっ!!!)
明:ぃったぁぁイィ!! ホラぁ!ボクが同じコトしたら眞妃ちゃん怒るじゃんっっ!!
眞妃:会社でそんなことされたら怒るに決まってるでしょ!!
恵彦:あっ!こんなことしてる場合じゃなかった!お弁当売りに行かなきゃ!眞妃ちゃんまたね!(脱兎)
明:(゚皿゚)ムキィィィィさりげなく眞妃ちゃん呼びとか慣れ慣れしいにもほどがあるのねン!!!!
待ちなさいこのクソガキ……じゃなかったクソお兄様!!!!
眞妃:ちょ、ちょっと明!午後からの用事覚えてるんでしょうね!?
(あんなに、誰かに対して怒ってる明はじめて見たかも…年上って本当なの?)