(社員寮『わけぎ』、午前2時くらい)
…………いやぁあああああ…………
夜半:……? 何か今女の子の悲鳴が聞こえたような……
(嫌な予感はするが気にしないことにして深夜番組を観続ける)
”……コツコツコツコツコツコツコツ(足音)……
ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン! ”
夜半:………………(とりあえずモニターを見る)
はいはい、(今度は)何かなアラウネちゃん。
あと常識を考えてこの時間の訪問は
アラウネ:『よ゛…よ゛ばん゛ざま゛ぁ゛~~…だずげでぐだざい゛い゛ぃぃ~~…』
夜半:…………はぁ…………(重いため息) 面倒くさいなぁ……
(仕方なく玄関を開けてあげる)
夜半:はいはい今度は何kg太ったの?
アラウネ:∑ どうしてわかるんですかぁぁあああ!!??
夜半:……半分冗談のつもりだったんだけど本当にそれが理由なの……
アラウネ:はいいぃぃい~~…体重は1kg増えてしまったのですけどぉ~~…
夜半:なんだたったの1kg…そんなの誤差じゃないの?昨日食べ過ぎただけとか。
アラウネ:ただ体重が増えるならまだいいんですぅぅぅ~~……
夜半:あぁ胸も増えてたんだね。
アラウネ:∑ どうしてわかるんですかぁぁあああ!!??
夜半:前にも似たような理由でここに駆けつけてきたことあったでしょ。
アラウネ:……うっうっ……体重は1kgだけなのに…
お胸は3cmも増えてしまったのですよ…
夜半:もう胸縮めるの諦めたら。
アラウネ:えぇぇぇぇええ~~…3cmも増えたから、101cm…!!!
3ケタですよぉぉぉ~~……
夜半:(一応前回で増えた分の2cmは減らせたのか…)
とにかく、胸に関しては前も言ったけど俺にはどうすることも
アラウネ:そ、それだけじゃないんですううぅぅ……
夜半:まだ何かあるのかい。
アラウネ:来ないんです。
夜半:は?
アラウネ:来ないんですってばぁぁあ……
夜半:……何が?
アラウネ:何がって……生理が来ないんですよぉぉぉ!!!
恥ずかしいこと言わせないでくださいぃっ!!!
夜半様のセクハラー!!
夜半:・・・・・・
アラウネ:予定している日から、一週間経ってるのに
生理が来ないんですよぉぉぉ!!!夜半様!!私一体どうすれば
(※注:ここは夜半さんちの玄関口です)
夜半:あのね、アラウネちゃん。うちの玄関先でこんな夜中にそんな大声で
生理が来ないとか連呼されると、まず間違いなく誤解されるんだけど?俺が。
アラウネ:だって私が人間のお医者様に診てもらうわけには行きませんしぃぃ~~……
頼りに出来るのは夜半様しか
湧木:なんか騒がしいと思って見に来たら…白鳥ぶちょー、まさかアラウネねーさんを…
夜半:ほら誤解された………(ため息)
アラウネ:廉太郎様!お騒がせしてすみませんっっ……
夜半:むしろ謝ってもらいたいのは俺の方な気がするんだけどな…
湧木:とりあえず…白鳥ぶちょーは責任取らないといけないんじゃないっスか?
夜半:あのね湧ちゃん、俺がアラウネちゃんとどうこうって、
悪いけどまずあり得ないから。
湧木:え~~…こんな色っぽいねーさんに擦り寄られようもんなら
間違いのひとつやふたつ起きても…
夜半:俺がアラウネちゃんに手出すくらいなら、
それより先に人間の女の子ひとりやふたり食べてるから。
湧木:いやん白鳥ぶちょー発言が過激ィ(*ノωノ)
アラウネ:うっうっ……夜半さまぁ……うううう………
湧木:しかしこの構図……どうみても白鳥ぶちょーが
アラウネねーさん泣かしてるよーにしか見えないんスけど…
夜半:嘘偽り無く正直に言うと、体重が増えたことと胸が増えたことと生理不順を
どういうわけか俺のところに相談しに来ただけなんだよ。こんな時間に。
湧木:なんか、ぶちょーはいろんな人に相談持ちかけられるっスからねぇ…。
夜半:というか君ももう歳だし生理は止まっただけなんじゃないの?
アラウネ:∑(;゚ロ゚)ひぃぃぃぃ!!
私まだ230歳なのに止まるわけないじゃないですかぁぁあああ!!!
夜半様のばかぁぁぁぁぁあ!!!!!
夜半・湧木:「まだ」………?