(昼休み、自販機前)
閣下:(……ふぅ……奴(夜半)が居ないと
社内の空気が澄んでいるかのように居心地が良いな……
さて、今日も我輩お気に入りのエスプレッソティーを……
な、何だと……売り切れ……!!??)
クリス:コンニチハ閣下サン!「我輩は最高級のダージリンしか飲まん!」
とか言っておきながら毎日のようにココで缶紅茶買ってるのは
リサーチ済みデスヨ!お一ついかがデスカ?
(両手に缶入りエスプレッソティーを大量に抱えながら)
閣下:……クリス……久々だな……というか、
貴様か!!!エスプレッソティーを買い占めた奴は……!!!
クリス:今日は白鳥部長が出張だったのは知ってたノデ、
ココに来れば会えると思ってたのデスよ。
閣下:う、五月蝿い!奴が不在なのと我輩がここに来るのは関係が無いであろう!
ええいもうどうでもいい、そのエスプレッソティーを寄越せ!
クリス:お一つ120円デス。
閣下:∑( ̄□ ̄;) 金取る気か貴様 !!!
クリス:当たり前デス。ワタシが買ったのですから。
原価でお売りするだけでも感謝してクダサイ。
閣下:くうぅぅっ…自販機で買うのと同じとはいえ何か腑に落ちない…なんたる屈辱…!
クリス:デモ、この花嫁候補(この記事参照)のお願いを聞いてクダサレば、
このエスプレッソティー全部あげますデスよ。
閣下:ふざけるなこのド腐れ女が!!!
貴様が我輩の花嫁候補という話は、もう無しだと言った筈だろう!!!!
クリス:(うっとりしながら)……ウ~~ン……やっぱり閣下サンのこの罵声は、
聞いていてキモチがイイですね~。
閣下:( ̄□ ̄;) ええいド変態が!!
……我輩はあの時調べたから知っておるぞ!
貴様のような気持ち悪い妄想ばかりしておる女の事を、
腐った女子と書いて腐女子と言うそうだな!
……ああもうその話はいい、エスプレッソティーを寄越せ!
クリス:お願い事を聞いてくれマスカ?それとも120円払いマスか?
閣下:ふん、貴様の願い事など、どうせまたあの如何わしい本のモデルになれとか、
そういうことであろう?
クリス:違いマス。ワタシが出るイベントで、
ワタシの横に2時間ホド立っていてくれるダケでよいのデスよ。
閣下:……何……? それだけ、だと? 嘘ではあるまいな?
クリス:ハイ、本当の本当にソレだけデス。
もしかしたらお客に絡まれたりするカモしれマセンが、
そういう時はサッキのように、容赦なく罵って頂ければよいデス。
サスガに暴力はエンリョ願いたいデスが。
閣下:ふむ……何か、都合の良すぎる話で怪しい、が……
クリス:ご協力頂けれバ、このエスプレッソティー全部と、
バイト料コレだけお支払いするのデスよ。(バイト料を計算した電卓を提示する)
閣下:何っ……そのエスプレッソティー全てと、プラスこの金額…… !?
貴様、我輩を騙そうというのではないだろうな? 本当にこの金額なのか?
クリス:クドイですねぇ閣下さんモ~。本当のホントウに、
先ホド言った通りのコトをして頂けれバ、間違いなくお支払いするのデスよ。
というわけで事前説明ナドをしたいノデ、この日時にこの場所に(ry
閣下:ま、待て! まだやると決めた訳では……!
・
・
・
(その週の土曜日)
閣下:(結局引き受けた)どこに呼び出すのかと思えば…会社の食堂、だと…?
クリス:閣下サーン!コンニチハー!
星香:どぉもー♪はっじめましてー!
閣下:………?誰だ貴様は。
クリス:このお方は石流星香サン!閣下サンが出るイベントで着て頂く、
ステキお衣装を仕立ててくださる方デスよ!
星香:うひょおお~~~(≧▽≦) なんっつううう超イケメンさん!
これは衣装の仕立てがいがありすぎて鼻血吹きそうだわ!
(ものすごい高速で閣下の寸法をメジャーで測りまくる)
閣下:一体どんな衣装を着せるというのだ?
この高貴な我輩に似合う、素晴らしい衣装なのだろうな?
クリス:そりゃあモウ!むしろ閣下サンが着ないと意味がないのデスよ!
星香:ほんとほんとマジマジ!ってかマジで、
あのゲームからそのまんま飛び出したかと思うくらい
まんまの超イケメンなんだもん、びびったわ!
閣下:……あのゲーム? 何の事だ?
クリス:実はワタシが原案・キャラクターデザインを手がけたゲームを
先日発売したら、ものすごい大好評だったのデスよ~♥
閣下サンには、そのゲームのキャラクターのコスプレをして頂こうカト。
閣下:………(すごく嫌な予感)
ほ・ほう……ちなみに、そのゲームとやらはどんなものなのだ?
クリス:コチラデス~~♥
「ツンデレ閣下と7人のドM奴隷 ~閣下、もっと罵ってください~」
(中央にリーザ閣下そっくりの主人公、
周りに7人のほぼ全裸の美青年という構図のパッケージイラスト)
閣下: ・ ・ ・ ・ ・
(ふるふるふるふるふる) ← 言葉を失って震えてる
星香:ホント、この閣下にそっくりだよなこの人!
クリス:ソウデスネ~~ソックリデスヨネ~~(棒)
閣下:(パッケージを裏返すと当たり前のようにR指定なCG満載)
………き、貴様………ま、またしても………
クリス:おかげサマで、DL販売も含めて売上1万本突破したデスよ♥
次のイベントで閣下サンが売場に立って頂けれバ、売上倍増間違いナシなのデス♥
閣下:ふ、ふざけるな!!!このような汚らわしいものを売るイベントなぞに、我輩が…
クリス:リーザ閣下のような高貴で潔白で最強の魔導師ともあろう御方が、
契約違反をなさるのですか? 魔導師にとって契約とは
生命と同様と言っても過言では無い程、重要なものであるはず…
……契約違反など、なさらないですよね?
(ものすごい真顔でものすごい威圧感を放ちながら)
閣下: !!!??
クリス:(閣下が黙り込んで反論しなくなったのを確認して)
……ウフフフ♥イベントが楽しみデスねー♥
閣下:(な……何なのだこのド腐れ女は……
頭悪そうに見えて、時々妙な威圧感を放ちおって……苦手だ……)