(都内某所にある病院)
司:(はぁ……毎度だりぃな、入院生活。今度は何日続くことやら……
会社には広報部のみんなにしか言ってないけど、
他の人にはあんまり知られてないといいなぁ)
大空:よっす!!!! ふるやん先輩元気ー!?
司:∑( ̄□ ̄;)うわぁぁあ!?ひ、ひろぽん!?(※大空のあだ名)
なんでここにいるんだよ!?
大空:あぁ、ここは昔ウチの父ちゃんが勤めてた病院でねー、
今もちょくちょく用はあるんだ!
あと俺が事故で入院したとき、けっこー長いことお世話になってたし!
今日は父ちゃんに頼まれてちょっとお使いしてたとこ!
司:へ、へえ……
大空:ふるやん先輩は何してんっスか?
司:なに、って…パジャマ姿で病棟歩いてたら……入院しかねえだろ……。
大空:うん入院してるのは知ってる!
司:し、知ってたのかよ!?
大空:はっはっはー!俺この病院じゃなかなか顔広いっスからねっ!
司:そ、そーいうもんなのか…?
……しかし……はぁ、ひろぽんに入院してること知られちゃうなんてなー……
大空:え?なんか知られたらマズいんっスか?
司:だってなー…なんか、カッコ悪いじゃん。元気で明るいふるやんが入院!なんてさー。
大空:なーに言ってんスか!入院にカッコいいも悪いもないってのー!
司:……う~ん……けどなぁ……おれ、ホント身体弱くてさ……
こう何度も入院続くと、さすがに気が滅入るぜ……。
大空:それでも入院すればまた元気になれるんっしょ!? ならいいじゃないっスか!
司:……お前はそーやって、元気で健康だからいいけどさー。
大空:は?何いってんっスか!俺なんて事故で身体の大半失って
久我さんの手でサイボーグ化っスよ!
今でも電池切れみたいに倒れることはあるし
細かいメンテは必要だしで、大変っスよ!
司:………あ………そういえばそうだったな………な、なんかすまん………
大空:謝る必要なんかないっスよー!それに、こんなんでも俺ちゃんと生きてるし!
ふるやん先輩は親からもらった自分の身体がまだ全部健在なんだから、
もっと自信持っていいと思うっスよ!
司:そうだな……うん。
大空:それにダメそうだったら久我さんに俺みたいにサイボーグにしてもらえばいいよ!
司:∑( ̄□ ̄;)それはなんかイヤだ!!!
大空:あっははは(^▽^)!
それにしてもふるやん先輩、どこが悪いんっスか?
司:うーん…まず腎臓かなー。前の手術でとうとう一個取っちゃったよ。
あと心臓も弱い。移植とかそういう深刻なとこまでは行ってないけど……。
大空:腎臓と心臓かー。ふむふむ(メモとってる)
司:? なにメモとってんだよ?
大空:ん?今度のメンテで久我さんに会ったら
特製久我印人工心臓と腎臓つくってーって頼もうかと
司:∑( ̄□ ̄;)だからいらねえっての!!
ちくしょーバカにしやがって!絶対元気になって会社に戻るんだからなー!!
大空:あっはっはっはっは、冗談っスよ!
……よかった、その意気で元気になるといいっスよ!
司:!!……お前……励ましてくれたのか……
大空:どうだろ?ふるやん先輩からかうと面白いっスからねー!ついつい!(≧▽≦)
司:∑( ̄□ ̄;)ぬあんだと !!
大空:おっと、リベンジは是非会社でお願いしますよっと!そいじゃ!(走り去る)
司:…おうよっ!会社で待ってろよ― !!!!