(営業部)
次郎:じゃあ、次はこの文字を書くッス!!!!!!!
リーザ:ところてん~。(わかりました、という意味?)
悟史:やあ次郎くん、リーザくんの日本語の上達っぷりはどうだい?
次郎:はいっ!!!!!!上々ッス!!!!!!!!
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ここで解説――――――
いつまで経っても日本語の話せないリーザの、
日本語教育係に任命された、泉 次郎。
仕事の合間を見ては、リーザに日本語を教えているらしい。
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悟史:へぇ、習字かぁ。趣があっていいねぇ。
次郎:リーザ様は日本の文化が大好きッスから、
こういう日本語勉強も良いッスよね!!!!!!
(リーザの方を見て)………あっ、書けたッスか!!!???
リーザ:ポリタンク~。(書けました、という意味?)
悟史:どれどれ、俺にも見せて~~。
………ふ、ふーん。結構上手だねえ、リーザくん。でも………
この毛って言葉を書かせたのは……君かい?
次郎:? そうッスよ?
悟史:(なんで「毛」…と思いつつも気を取りなおす)
他にも書いたものはあるかい?
次郎:はいっ!!!!!!これッス!!!!!(手渡す)
リーザ様、字、上手ッスよねぇ!!!!!
悟史:(やたら分厚い半紙の束を受け取る)
……「鼻」「下着」「胸毛」「逃走」「尻」「腰痛」….etc
次郎:どうッスか?結構いけてると思いませんッスか!!???
悟史:………これって、全部君が指定した言葉かい?
次郎:そうッスよ!!!!!!
悟史:(もしかして、リーザくん語がうつってきてる……?・汗)
リーザ:これは、ウミウシのそら豆ですね~。
次郎:そうッス!こういう時の為に、ちゃんと額も買ってきたッス!!!!!
これで風呂あがりもアンデルセンのホイップクリームッスよ!!!!!!
悟史:が、額…?(っていうか、さり気にリーザくん語を理解してるーー!!??)
次郎:さあっ、リーザ様!!!!!!!
よく書けたものは、吉村部長の席の後ろに飾るッス!!!!!!
悟史:∑ ぇえっっ!!??
リーザ:パントマイム~♪(次から次へと額を飾っていく)
悟史:えっ、えぇっ、ちょっと!!
次郎:吉村部長!これで仕事場も華やかになるッスね!!!!!
それに、日本語が目に付きやすいところにあれば、
リーザ様の日本語マスターの近道にもなるッスよね!!!!!
悟史:(うっ……そんなこと言われたら…剥がせなんて言えないじゃないか……)
次郎:やっぱり一番の傑作は「毛」ッスね!!!!!!
一番目立つところに飾るッス!!!!!吉村部長の真後ろがいいッスかね!!!!!
リーザ:Oh!それは鞍替えのタンバリンですか。縄です!
…こうして、謎の言語たちは、吉村悟史の意思とは関係無く、次々に貼られていった…
数分後、悟史の背後には、無数の意味不明な額が……
それを見た眞妃の一言。
眞妃:吉村さん……それ、何かのおまじないですか?