アラウネ:廉太郎様~!!恭一郎様~!!見てくださぁーい!!
海がとおおぉっても綺麗ですよ~!!!
湧木:ソウダネ
アラウネ:私、エメラルドグリーンっていうんですかね?こういった色の海を見るの、
初めてなんです!!!!
久我:ソウダネ
アラウネ:そして真っっっっ白できめ細やかな砂! 感動です!!!
湧木:ソウダネ
アラウネ:それにしても上総様と継人様が来れないなんて、残念ですね…
久我:ソウダネ
アラウネ:こんな素敵な景色、一生のうちに何度見れるかというくらいの美しさなのに…!
湧木:ソウダネ
アラウネ:………廉太郎様
湧木:ソウダネ
アラウネ:………恭一郎様
久我:ソウダネ
アラウネ:………もうッ!
(パラソルの下で横になって相槌しか打たない二人の片耳を同時に引っ張る)
湧木:!!!
久我:!!!
アラウネ:お二人とも、さっきから同じ返事しかしてないですよッ!
湧木・久我:そ、ソウダネ……
アラウネ:…それは、この景色は本物ではなく、恭一郎様が発明した
「バーチャルリゾート環境生成装置」で
会社の多目的ホールに映し出された映像ですけども!
せっかくなんですからもうちょっと楽しみましょう><
久我:ア、アラウネ君……
アラウネ:はい?
久我:我々にあまり近づかな…いや、映像が隅々まではっきりと再現されているかどうか
もうちょっと沖の方まで見て、確認してきてくれたまえ……
うむ、できるだけ遠くの方に……
アラウネ:え?そんな凝視しなくとも、十分に美し……
久我:頼むアラウネ君!これも研究の一環なのだ!早く!!!
アラウネ:は、はい――――――!!
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湧木:……う~ん……予想はしてたけど……ヤバイっすね……
………アラウネねーさんの水着姿………
久我:……………
湧木:リア充の桐島主任と、何故か断りを入れてきた仙波君抜きで
二人でアラウネねーさんの最強爆裂ボディを独占したはいいけど…ヤバイっすね…
久我:……………
湧木:でも、久我しつちょー。
映像確認のために、僕たち含めて水着姿になる必要って、
あるんスか?
久我:……………
湧木:ないっすよね?
久我:………なら君は私服や制服のままの方が良かった、とでも言うのかね?
湧木:………ないっすね。
久我:この日のために、この夏どこにも出かけず色気もなくずっと過ごしたのだ!
このくらいのご褒美は
あって当然であろう!!!!!(力説)
湧木:え、まさかアラウネねーさんの水着見たさにこの発明したんスか!?
そんなまどろっこしいことせずに普通に海に誘えばよかっt
久我:私にそんな度胸があると思うかね――――!?
恋人居ない歴=年の数を舐めるではないっっっ!!!!
湧木:(;´Д`)えぇ――――――!?
デートに誘うより発明のほうが簡単なんっすかぁ――――――!?