※2月のお話なので前回よりも前の出来事だと思ってください。
(総務・人事部)
みゆき:……………
結佳:あ、あら、ええと…確かお掃除のパートの柴田さんですよね?
こちらにいらっしゃるなんて珍しいですね。こんにちは。
みゆき:人事部の責任者はいるか。
結佳:え、瀬上部長のことですかね?ちょうど今、席を外していて……
みゆき:……そうか。困ったな……。
結佳:??……何か、あったんですか?
奈津恵:……あら、みゆきさん。珍しいわね。
結佳:あっ、瀬上部長……丁度良かったです。
奈津恵:?
みゆき:購買部はなんとかならんのか。
奈津恵:購買部?
みゆき:去年の暮れに、社員が一人減ったそうじゃないか。
奈津恵:減っ………あぁ、朝霧さんのことかしらね。
減ったというか、お休み扱い、かしら……。
みゆき:一人減った状態で、2月の棚卸しに臨んだようなのだが、
お陰でウチの亭主が灰になってしまってな。
奈津恵:灰……!?
(購買部)
美彦:…………
愛子:…………
美彦:やばいなー。
愛子:やばいすよねー。
美彦:なんというか、もうヤバイ。
愛子:あれですよね。ヤバイとしか言いようがないす。
美彦:……………
愛子:……………
美彦:なんかもうヤバイから、二人でハワイ旅行でも行っちゃおうか……
愛子:あぁ、それいいですね…あたしはヨーロッパ行ってみたいです……
美彦:………………
愛子:………………
美彦:
なんか、酒飲みたいよな。
愛子:あたしも飲みたいです。ビール飲みたい。
美彦:買って来ようか。
愛子:私も買って来ようかな。
美彦:…………………
愛子:…………………
美彦:なんつーか、もうシラフじゃ仕事やってられないっていうか。
愛子:シラフで仕事なんて、ありえないっすよねー。ほんとほんと。
美彦:……………………
愛子:……………………
・
・
・
奈津恵:二人とも、もう何を話してるのかさっぱりわからないわね。
結佳:酷い精神状態っぽいですね……
みゆき:ここ一週間ほど、ずっとこんな感じだぞ。流石にちょっと、気になってな。
奈津恵:朝霧さんがいつ復帰できるかも、分からない状態だしね……これは……
結佳:さすがに、購買部の人員……増やした方がいいのではないでしょうか……
みゆき:出来れば早急にお願いしたいのだが。
奈津恵:(何か、あのみゆきさんにお願いされると、いかに緊急性が高いかがわかるわね…)
わかりました。早急に、購買部を対象とした求人を出すことにします。