ゆたか：え～っと……確かこのへんだと思うのにー！
初南賛：え、地図アプリでもわからないの？その場所。
ゆたか：まだ新築で、アプリにも反映されてないんだよー☆
初南賛：あぁ…そういうパターンかぁ。じゃあ近い番地の建物から予測して…
？？？：あ、いたいた！ お―――――い!!
ゆたか：あ☆☆ 迎えに来てくれたの!? たっすかるぅー☆
？？？：よっす、ゆた坊！久しぶりだな～！元気してたか？
ゆたか：もちろんだよ、唯おばｔｙ
唯：まーだおばちゃんとは呼ばせねぇぜぇ？イヒヒヒヒヒ（と笑いながらゆたかにコブラツイスト）
ゆたか：あ痛たたたたたた☆☆☆
初南賛：（ちょっとついていけない…）
唯：お、コレがゆた坊の言ってたジョナサンって子？
初南賛：（コレ……）
ゆたか：そーそー☆ オレの大☆親☆友ッッ☆☆の西城寺初南賛通称ジョナサンで―――――す！
初南賛：通称になってないし………あ、初めまして。西城寺です。
唯：え。こんな大人しそうで真面目そうな子がゆた坊の親友？マジで？ホントに？脅されたりとかしてない？
初南賛：いえ、普通に友達として交流させてもらってます。
唯：そーかそーか！あっはっは！あ、俺………私は榊 唯！ゆた坊、ってかゆたかの
ゆたか：おばさん！
唯：” バシッ!! ”（無言でゆたかの後頭部を殴る）
ゆたかの父親の妹！つまり叔母になるわけだが
ゆたか：痛いよ！おばさんで間違いないじゃーん＞＜
唯：お前が言うおばさんは間違いなく叔母って意味じゃなくて年増のオバサンだろ!?
言っとくが俺まだ20代なんだからな!?
ゆたか：ってか唯ちゃん、転勤を機に言葉づかい直すって言ってたのにまだ「俺」とか言ってるんだ☆☆ ウケるんだけどｗｗｗ
唯：う゛っ……うるせぇ！生まれた時から大勢の男兄弟に囲まれて育ったんだ、そう簡単にホイホイ直せるもんかよ！
初南賛：あ、あのー…公道で立ち話してると通行の邪魔ですし…
唯：あ、ゴメンゴメン！俺のマンション来るんだったよな！
ちょーっとわかりづらいトコにあるから、案内するために出てきたんだった！
んじゃ、ついて来いよ！
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初南賛：（それにしても……ゆたかやみのりさんと姉弟、と言われても違和感ないくらい、似てるなぁ……榊家ってなんかみんな「こういう顔」…？）
ゆたか：へぇ～、おじさん（唯とゆたかの父の兄）、海外行っちゃったんだ☆ で、唯ちゃんがマンションの管理人になったんだね☆
唯：まー、ほぼ問答無用で押し付けられたんだけどな！まぁちょうどいい具合に、転勤先の学校から近かったから良かったけどさー。
初南賛：学校？
唯：言ってなかったっけ？俺、高校教師なの。
初南賛：言ったも何も今日が初対面ですし……
ゆたか：唯ちゃん先生なんだって。見えないよね～ｗｗｗ
それか、見えたとしても体育教師☆☆
初南賛：え、違うんですか。
唯：お前も結構言うなぁ～（初南賛の頭をぐりぐりぐり）
初南賛：痛い痛い痛い
唯：専門なのは簿記かな。現社とか政経とかもやれるけど。
初南賛：簿記かぁ…機会があれば、勉強してみたいと思っていた科目だなぁ。
唯：お、マジで？良ければこの唯ちゃん大先生が教えてやろーか？
初南賛：いえ……実際は、そんな勉強してる暇もあまりないので…。
ゆたか：え～？初南賛ヒマさえあればゲームしかしてないじゃん☆
初南賛：ゲームは別。暇だからやってるわけじゃないし（真顔）
唯：あっはっはっは！おもしれー奴だな！……あ、そろそろ着くぞ～
初南賛：（……ん？なんだ、あのやたらキラキラした金髪の男性……）
カール：おや……ごきげんよう。マドモアゼル唯。
初南賛：（なんだこの………変な人）
唯：あら、カールさん！マンションの玄関口お掃除、いつもありがとうございますっ！
ゆたか：えっっ、唯ちゃ
唯：（ゆたかの口を手でふさぐ）カールさんがマンションを綺麗にしてくださってるおかげで、マンションが一層明るく華やかに見えるんです！
カール：いえいえ……この程度のこと、私にかかれば造作もありません。
自分の住む場所の美化運動くらいは、させてください。
唯：もう～ホント、カールさん素敵ですねっ！あ、今日は甥っ子達が来ているので、この辺で失礼しますぅ☆
カール：そうですか、ごゆっくり（恭しくお辞儀）
ゆたか：（小声）……ぷはっ、、唯ちゃん、オレらの時と口調が全然違うじゃんｗ☆☆
初南賛：（小声）一応、他人には猫かぶってるのかな？
唯：誰が猫かぶりだ！聞こえてんぞ？
ゆたか：てへ☆
唯：一応、俺管理人だかんな？せめて住人の皆さんには「お美しく凛々しくカッコイイ管理人の榊 唯さん」に見られたいじゃん？
初南賛：それを猫かぶりと言わず何というのか……
