君に逢えて良かった

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[小説]君に逢えて良かった(終)

奏子が居なくなってから、また昔のような無気力の日々が続いた。 卒論を書く気など当然起きず、大学を留年した。 その後何とか大学は卒業するものの、特定の職には就かず、適当に日給のバイトで過ごす日々。 僕は奏子に掛けて貰った魔法をすっかりと無駄に...
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[小説]君に逢えて良かった(2)

それから、モデルになるのを口実に僕と奏子は大学内で頻繁に会うようになった。 彼女にイメージチェンジさせられてからというもの、 男性は勿論、女性から声を掛けられることも多くなった。 だがその時既に僕には奏子しか見えていなかったのである。 「え...
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[小説]君に逢えて良かった(1)

あの頃の僕は、とにかく勉強しかやる事が無かった。 「期末試験の順位貼り出されたぞー」 「1位はまたA組の桐島かよ。全教科満点って何者だあいつ」 「東大進学も決まってるらしいな。この学校から東大生出たの初めてだとか」 「なんだってそんな奴がウ...
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[小説]君に逢えて良かった

桐島上総と、亡くなってしまった妻・奏子の出会いの物語。 学力はずば抜けていたものの、なんの目標もなく、親や周りの期待に応えるためだけに 東大に進学した上総は、そこで未来の妻との劇的な出会いを果たす。 【登場人物】(過去の物語なのでその当時に...