歌う山 - The Singing Mountain -

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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(終)

その後、帰京した社員達は。久我恭一郎は、山から帰ってくるなり、浪路を追い掛け回してばかりいた。ちなみに、子供化した身体は、未だそのままである。久我の頭脳をもってすれば、元の姿に戻るのは容易いはずだが…本人の趣味だろうか?「浪路く~ん…今日こ...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(9)

その後…周りの人間から、浪路に降りかかった災難と、彼女の蘇生までの経緯を聞いた久我と満、そして浪路本人は。「は…ははは……俺、死んでたのか……」浪路はさすがに動揺を隠せない。「でも、ピーターさんが生きかえらせてくれたんだよ!」浪路の腕にしが...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(8)

「私は、この星の時間で言う、400年程前…観光旅行の途中でこの星に不時着しました。不時着の原因は、宇宙船の燃料切れです。」「ふーん、そうなんだ。」「すぐにでも自らの星に帰りたいのは山々でしたが、燃料が溜まるまでには、とてつもなく長い月日が必...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(7)

ピーターより説明された、浪路を発見・収容するまでの過程はこうである。例の遊歩道を修復する際に、外部の様子を探るレーダーにて、川岸の岩場に倒れていた浪路を発見したピーターは、彼女を救助しようと、岩に書置きを残し、この基地に収容したが、頭から岩...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(6)

「あ~~もう……どこだよ、ここは…。」久我達が謎の基地に乗り込んだその頃。沙織は基地内を、宛てもなくとぼとぼと歩いていた。「桐島さんともはぐれちまったし…なぁ。満はアホだから慌てることも無いだろーけど、あの人はなぁ…」上総の事は、あれだけ拒...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(5)

一方、3人とは全く別の場所を捜索している、橘・みはるの二人は。「……あ~~っ!もう!浪路さんどこにいるのーっ!?」「本当に…これだけ見つからないと不思議だよね…鳥居さん家のガードマン何百人も借り出しても、見つからないなんて…」「いっそ、千里...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(4)

一方、ケンカをしつつも行動を共にしている上総と沙織。「しっかし、思ったよりも広い山だよなあ。浪ちゃん、大丈夫かな…?」「大丈夫ですよ、沙織さん。久我博士のおっしゃる通り、きっと無事で居ると思いますよ、浪路さんは。」心配そうに森を眺める沙織に...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(3)

「浪ちゃんが………行方不明!?」久我から説明を受けた沙織は、信じられない様子で目を丸くする。時間は、夕方6時を回っていた。当然、浪路が帰ってくる様子は全く無い。「そういえば……ここに着いてから、姿が見えないと思っていましたけど…まさか、そん...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(2)

激しい揺れは数秒続くと、パタリと止んだ。遊歩道は跡形も無く崩れ、谷間へと落ちて行った。…浪路と共に。揺れが止まってからも…木の幹にしがみ付いたまま、眞妃はガクガクと震え出した。(嘘……嘘よ!な、浪路が…!!)早く浪路を救出しなければ…!!否...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(1)

数時間歩いた後、たどり着いた宿は…思いの外、ゴージャス仕様で、一同を驚かせた。恐らく、久我の趣味ではなく、鳥居家が建てた別荘であろう。玄関には、久我が薄気味悪い笑顔を浮かべて待ち構えていた。「良く来た、諸君……どうだね?私の開発した『冬でも...