[NEWS] 10代社員で新年会

○刊ねぎ秘密結社ニュース

(都内某所のファミレスにて、以前から10代社員同士の親睦を深めることを目論む
三輪歓子と青木大空主催の「10代社員による親睦会兼新年会が開催されていた)

恵莉:…なんというか…きんちょうしますね…

歓子:え?なんで?

恵莉:ねんれいがちかいとはいえ…ふだんあまりかおをあわせたことがない人たちと
いっしょに新年会って……なんだかきんちょうしてしまうのです……

歓子:なーに言ってるの恵莉ちゃん!みんな同い年か一個上かってくらいじゃん!
もっと気楽に、楽しく行こうよ♪

恵莉:そ、そうですね……。

歓子:ところで、何食べようか~?

…………

ゆたか:うわー☆ オレ会社のこういうイベントに参加するの初めてだー☆

大空:そうそう!10代社員親睦会!
新年早々こぉんなかぁわいい女の子達と過ごせる幸せを噛みしめるがいいっ!

初南賛:イベントっていうかただの食事会でしょ。

大空:もしかしたら合コンとも言うかもしれない!

初南賛:合コン…ですか…

大空:もー!こんな楽しそうな場でもジョナサンってお堅い奴だなー!
もっと気楽に行こうぜっ!

ってかなんで俺に対してだけ敬語なんだよー !?

初南賛:だって青木さん先輩だし年上じゃないですか。
……あと前から言ってますけど僕のことはできれば苗字で呼……

大空:できないから名前で呼んじゃう!

初南賛:(溜息)

ゆたか:もー諦めろよ初南賛ー☆どう見たって西城寺より初南賛のが呼びやすいしー☆

…………

歓子:それにしても、新しく入った二人とはこれがまともな顔合わせかもね?

ゆたか:そうかも?☆じゃあ改めてどぉも初めましてー☆今日はお誘いありがとうっ☆
あぁ自己紹介しようかな?(ガタッ ←席を立つ)
HEY!Everybody!オレの名前は…

初南賛:ゆたか、普通でいいから。

ゆたか:えー☆

歓子:あははは!噂には聞いてたけどホント仲いいんだね君ら!

大空:いやーでも今日はホント、声掛けた奴らみんな来てくれてホントよかった!

歓子:(前回同様、恋人いない人限定だけどね
まぁこれ言うと恵莉ちゃんも氷雨ちゃんも来てくれなそうだったから黙ってたけど)
ま、前回は微妙だったよね。

大空:微妙言わないで !! …じゃ、まずは自己紹介しまッスかー!

歓子:はぁーい!

…………

大空:青木大空!19歳!経理部所属の鉄人164(ヒロシ)号とは
俺のことだぁぁー!

ゆたか:営業部期待のルーキー☆榊 ゆたか、18歳☆
今日もももれなく君達のハートをゲットだよっ☆

初南賛:西城寺初南賛、18歳。人事部所属です。

大空ゆたか:初南賛、ノリ悪うっ!!!!

初南賛:(目をそらす)

恵莉:は、長谷川恵莉です。18さいです…。情報システム部しょぞくです。
きょ、きょうはよろしくおねがいします。

歓子:三輪歓子、18歳!広報部所属でーす!v……
じゃあ、今日はこの5人で……あれ、5人……?

大空:氷雨ちゃんがいない!!

ゆたか:ほんとだー☆ お店入る時まではいたのにね☆

大空:(´□`)えぇぇ~!どこ行っちゃったんだよ氷雨ちゃん!
うぉぉおお~い!ひっさめちゃーん!!……………痛っ!
(大空の顔面めがけて氷の粒が飛んできて、当たる。)

初南賛:あ!あそこに……

氷雨:こんな…男だらけの中で食事とかできるわけないじゃない…
歓子さん、ひどい……私が男大嫌いなの知ってるくせに……(ぶつぶつ)

歓子:(今日の面子が半分男なのを隠して誘ったからなぁ…超怒ってるわぁ…)
ひ、氷雨ちゃん!そんな離れた席にいないでこっちにおいでよ~!(´Д`;)

ゆたか:そーだよ朝霧さん☆
別にオレたち君を取って食ったりするわけじゃないんだからおいで☆

大空:氷雨ちゃん !! 氷雨ちゃんがいないと始まらないんだぜっ!

氷雨:悪いけどあなた方と食事なんてできません!私抜きで適当に進めて下さい!

歓子:氷雨ちゃんってば…そんなに怒らなくても別に彼ら多少ウザいけど悪い人たちじゃ

ゆたか:うわぁ☆ さりげなくウザい言われたー☆

初南賛:……なんで、一緒に食事できないの?

氷雨:私は男が嫌いなんです!

初南賛:僕も女の子嫌いだけどね。

氷雨:…………!?

歓子恵莉大空ゆたか:∑( ̄□ ̄;)………… !!!

初南賛:傷ついた?でも君がやってることと同じでしょ。
僕が女の子苦手なのは本当だけど
生まれ持った性別だけで
相手の全てを否定するのは良くないよ。
性別なんて選べるものじゃないんだし。

氷雨:………う………

初南賛:嫌なのはわかったけど、一応同じ会社の仲間なんだし、
一緒の席に座るくらいはしたら?

自分の我がままで場の空気を壊すのが平気なほど、
子供じゃない自覚くらいあるでしょ。

氷雨:……わ、わかりましたよぅ……

大空:(小声)な、なぁゆたか、ジョナサンて結構物事ハッキリ言うのな!

ゆたか:(小声)そ、そーなんだよー☆
初南賛は自称地味で控えめだけど実は全然そんなことないからねー☆

怒らせると超☆怖いよー☆

…………

氷雨:……朝霧氷雨、18歳。購買部所属です。……よろしくお願いします。
(初南賛を睨みつけながら)

初南賛:(気付いてるけど見ないフリ)

歓子:(き、気にしない方向で行こう…)と、とにかく!
今日はいっぱい食べて飲んでしゃべってね!
あ、もちろんノンアルコールで!

大空:えー!アルコール、ダメなんすか!?

歓子:当たり前でしょ!みんな未成年なんだから!

恵莉:…そ…そうですよ…だから、きょうの会場もふぁみれすなんですし…

大空:ええええ……いつも体調整えるのに工業用アルコール飲んでるんだけど
それもダメかなぁ…
(一斗缶で持参)

歓子:∑(´Д`)………ま、まあ………医療用?……なら仕方ないんじゃないかな……

大空:やった!もうぐいぐい飲んじゃう!

恵莉:(あんなおおきなもの、どこにかくしもってたんでしょう……)

ゆたか:うわー青木くん☆ それおいしいの?ちょっとちょうだい☆

初南賛:間違いなく人が飲むものじゃないと思うよ!?

(しばらく飲み食いしながらの談笑が続く)

歓子:へ~、君ら(初南賛&ゆたか)仲いいけど学校はずっと別だったんだ~。

初南賛:僕は高校まで、ずっと京都に住んでたね。

恵莉:京都ですか……中学のしゅうがくりょこうでいったことありますね。

歓子:京都いいなー!あたし行ったことないんだ!

初南賛:お寺ばっかりだけどね。

ゆたか:オレも中学は都内だし、高校はほとんど北海道だったかな☆
途中で東京に戻ってきたけど☆

歓子:東京と京都か~。けっこ離れてるのね!それでどうやって知り合ったの?

ゆたか:初南賛がお父さん……マイケル部長にちょくちょく会いに都内に来てて、
で、オレがマイケル部長とドラマの仕事で共演してた時に偶然会ったんだよね~☆
あの出会いは衝撃的だったなっ☆☆ 一生忘れられないかも☆

歓子:ほほぅ、それは気になるわねっ!どんなだったの?

初南賛:べ、別に普通の出会いだよ!もうそれ以上言わないでゆたか!!

歓子:まぁあとで小説読んどこ。

初南賛:うわぁ……ここで隠す意味ないし……

歓子:そういやぁ、西城寺くんといえばマイケルさんの息子なんだよね~。
あのハイテンションなお父さんに、
どーやって育てられたら
こんな真面目に育つの?ってくらい似てないよね!

初南賛:育てられてなんてないよ。両親がまだ離婚してなかった頃も、
家にいてくれてた記憶なんてほとんどないし。

歓子:今みたいに、全国飛び回ってたって感じだったのかぁ(;´Д`)

初南賛:今より酷かったんじゃないかな。若かった分。

歓子:それでも西城寺くんが入社してからのマイケルさんの出社率が異常…
いや…それが普通なんだろうけども…

まぁ何だかんだ言って息子はかわいいんだろうね~。

恵莉:あのまいける部長のことだから、きっと愛情もすとれーとなんでしょうね。

初南賛:その愛情表現がかなり鬱陶しいけどね。

歓子:(;´Д`)…… そ、そういえば榊くん!

ゆたか:はーい☆ あ、オレのことはクンとかつけなくって気軽に呼んでいいよっ☆
自分の名前好きだし☆
初南賛の名前のカッコよさには負けるけどねー☆

初南賛:(無言で睨む)

歓子:んじゃ、榊!そういえば君のお姉ちゃんって確かタレントの榊 みのりなんでしょ?
みのりちゃんかわいいよねぇ~><!今度紹介してよっ!

ゆたか:えー☆ 世界一かわいいオレのお姉ちゃんをそうそう簡単に
差し出すわけにはいかないなぁ~☆ なぁんてねっ☆☆

歓子:そこまで姉をベタ褒めする弟も今時なかなかいなそうよね…。
うんまぁみのりちゃんはかわいいけど!

ゆたか:そんなこと言ったら、浪っち先輩弟さんだって自分のお姉ちゃんを
世界一って思ってると思うよ?☆

歓子:へぇ、榊、浪路先輩の弟の八雲くんのこと知ってるんだ?

ゆたか:こないだ青木くんの紹介で初めて知り合ったんだー☆
自分のお姉さんのことばっかり話すから、

オレも負けじとお姉ちゃんの自慢話したんだけど、
もうお互い「自分のお姉ちゃんが一番!」って気持ちが全く譲れなくて☆

歓子:(;´Д`)……

ゆたか:全てを話しきった後、お互い「お姉ちゃん萌え最高!」の同志の心が
芽生えたというか☆
結局完徹して朝まで話して、お互い頑張ろうね!って
肩を抱き合いながら仲良く終了したよっ☆

歓子:(゚Д゚)何を頑張るの !?

ゆたか:三輪さんは男の兄弟いないんだっけ?これはきっとお姉ちゃんを
持つ男にしかわからないんだろうな~☆

初南賛:僕はいたとしてもきっとわからないだろうな。

歓子:は……話戻そうか……そういや、青木は……

大空:(酔いつぶれてる)

歓子:工業用アルコールで酔うのこの人 !?
まいったなぁ……叩き起こして、首とかポロッと落ちても困るし……

氷雨:……オーバーヒートしてるみたい。冷やせば直るんじゃないかな…。
(大空の頭部に冷気を当て続ける)

歓子:お、氷雨ちゃんさっすが!…というかさ、氷雨ちゃん男嫌いって言う割には、
青木とは仲いいよね?

大空:………!(意識を取り戻す)

氷雨:別に、仲良くなんて、ない…。それに青木さんは……特別だし……

ゆたか:え☆なに?なにが特別なの? それってもしかしてぇ?☆

歓子:氷雨ちゃんにとって青木は特別って、それってやっぱり?

大空:(ちょ…意識失ってる間になんかすごい話に…!ひ、氷雨ちゃんが俺のことを…!?)※狸寝入り中

氷雨:……だって……青木さんは男じゃなくてロボだし……。

大空:( ̄□ ̄;)……!!!!!!!!!!

ゆたか:つまりそれって、男として見てないっていうか、アウト☆オブ☆眼中☆

初南賛:……ゆたか……はっきり言いすぎ……(青木さん、可哀想に……)

大空:(…ぷしゅ~…)

ゆたか:……あれ?なんか今起きたように見えたけど……耳から煙が出てる

初南賛:目から何か液体も出てますね……工業用アルコールが漏れてるんでしょうか。

大空:いいえ涙です……けどもう反論する気力もねぇ……)

歓子:し、修理に出したほうがいいのかしら……?

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