(総務・人事部)
奈津恵:はぁ…もう5月なのね。早いものだわ。
4月に入った新人さんも、そろそろ自分の部署に慣れた頃かしら。
結佳:そういえば、ここ数年に入った社員さんは、
研修ナシでいきなり配属だから大変ですね。
……開発研究室で新人研修を受けた頃が懐かしいです……。
邪悪組織の首領である久我恭一郎に何ひとつ手出しできてないのが悔しいですが…いつか殺ってやるんだから…ぶつぶつ
初南賛:(何か恐ろしい発言を耳にした気がするけど聞かなかったことにしよう……)
奈津恵:まあ、これでとりあえずは、人手の足りなそうな部署は安泰なのかしらね。
新人ふたりとも、有能そうだし。
美彦:なぁぁあにが安泰ですかあああ
瀬上部長ぉ―――!!!!!!!
結佳・初南賛:(……相変わらずでっかい声……)
美彦:全っっ然安泰なんかじゃないですよ購買部はぁぁああ!!!!
奈津恵:……柴田部長。
(それ以上でかい声で話すなら殴るぞ、
と言わんばかりに無言でハリセンを口に向ける)
美彦:∑((( ̄□ ̄;)))………!!!
と、ととと、とにかく!瀬上部長!お、俺言ったじゃないですか!
購買部も、ちょ―――――人手不足だから人員補充してって!!!
奈津恵:……そうでしたっけ?そもそも、購買部はそんなに人がいなかったかしら?
美彦:いない!いないですよ!!! いいか見て下さいコレを!!!
奈津恵:4人。
美彦:ヽ(`Д´)ノ4人じゃな―――い!!
よく見て下さいっ!!!!!
烏丸雪彦は休業中!ってか休業もなにも復帰する見込みすらないでしょう!!!!
奈津恵:……あぁ……そういえばそうだったわね……。
ついつい、購買部は4人だと思っちゃって
人員補充の対象から外しちゃってたのですよね。
美彦:やぁぁああっっぱり!!!! そうだと思って直接言いに来たんですよおお!!!!
とりあえずっ!今すぐに人を採れとは言いませんッ!!!
今月末に控えてる棚卸しの人材だけでも、何とかして下さいッ!!!!
俺の腰痛はも――――限界ですああああ!!!!!!
奈津恵:棚卸しは毎回重たい荷物をあっちこっち運んで大変ですものねぇ(超・他人事)
美彦:せーがーみーぶちょぉおおお!!!!!!
(奈津恵の両肩つかんでゆっさゆっさ)
奈津恵:う、うーん……(やかましい……)
わ、わかりました……ちょっと頼めそうな心当たりがあるので、
待って下さいね。(電話の受話器を取る)
(国際部)
”プルルルルル~ プルルルルル~ プルルルルル~ ”
幹雄:………部長!白鳥部長!起きてくださいっ!内線鳴ってますよ!
夜半:………出れません………
幹雄:∑出れませんじゃないですよ!
起きて出て下さいよ部長直通の電話にかかってるんですから!
番号11、人事部ですよ!瀬上部長なんじゃないですか !?
夜半:………………………はい。
なんだやっぱり奈津恵ちゃんか……何? …………はあ?
あのね……それは出来なくもないけど一体俺を何だと……
………「チョコビやるからやれ」?俺クレヨンし●ちゃんじゃないんだけど……
……ああああもう……わかったから……今月末ね……はいはい。
幹雄:(チョコビで承諾したのかな……世界一の魔法使いが……。
瀬上部長、恐ろしいな……)
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(そして月末)
美彦:さぁーて購買部の諸君!今月も元気に棚卸しであるっ!
今回は人事部に掛け合って、特別に臨時人材を4名派遣してもらった!
愛子:まじですかー(≧▽≦)!
氷雨:とても助かりますね…。
美彦:お~い!入って来いっ!
(助っ人が倉庫にぞろぞろと入ってくる)
愛子:( ゚д゚)ポカーン
氷雨:……真祖……(増えてる…)
夜半:どうも、よろしくね。
夜半:あんまり力仕事は得意じゃないんだけどなぁ。
夜半:まぁ、4人いれば何とかなるでしょ。
夜半:で、何からやればいいの?
美彦:………白鳥部長。
夜半(×4):なに?
美彦:………(げんなり)
………こ、これはやりにくい……!!!
1とか2とかゼッケンでも付けるべきか…ッ!