（昼休み）
早瀬：（午前は暇だったな……余りに気怠くて気分転換に会社の前の公園に来てみたが……ベンチに座ったところでやることもない……
しかし……気温がちょうどいいにも程がありすぎて、眠……い…………）
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結佳：（たまにはひとりで外で食べるのも、気分転換になっていいかも……早瀬さんも誘ってみようと思ったけど、ふらっとどこかへ行ってしまったし…誰か、ほかの方と約束でもあったのかしら？）
……あら
（公園のベンチでうたた寝をしている早瀬を見つける）
結佳：……早瀬さん
早瀬：………すー、すー………（熟睡していて、全く起きる様子がない）
結佳：お疲れなんでしょうか……それにしても……
早瀬：すー、すー…………
結佳：…………（なんて無防備な寝顔……こ、これは……
いたずらしたい……!!!!!!）
早瀬：……すー、すー……
結佳：（ポーチに入ってるメイクセットで……ちょ、ちょっとうっすらと綺麗にするくらいは、いいよね……）
（手早く、それでいてしっかりと、早瀬の肌にパウダーファンデーション、アイブロウ、アイシャドー、マスカラを次々と塗っていく）
結佳：（ど、どうしよう……面白すぎる……早瀬さん、全然気づかないし……）
（仕上げにリップ、というところで声をかけられる）
明：あっれぇ～？結佳ちゃんに奥田さんッ♥ ふたりでお昼休みデートかしらン？
結佳：うわぁッ成沢さんッ
明：アッ、もっしかしてオジャマだったかしらン？ゴメンね～～？？
結佳：ぜっ……全然ッ！そんなことないですっ！
早瀬：すー、すー……
明：あれぇ？奥田さん？……もしかして寝ちゃってるぅ？
結佳：そ、そうなんです……お疲れなんですかね
明：お疲れというか、午前は暇すぎて疲れるレベルだったけどねン……アレ？何か……奥田さんの顔、
結佳：あッ……（バレた、という顔）ちょ、ちょっとお遊びというか、いたずらというか……えーと
明：……結佳ちゃん、
結佳：わ、悪いに決まってますよねこんなこと！今すぐメイク落としシートを…
明：こんな控え目メイクじゃ、奥田さんのポテンシャルを最大限に発揮することはできないわン！ボクにまかせてッッッ!!!
（バババッ！とどこかに持っていたメイク道具を取り出す）
結佳：あッ、ちょッ、成沢さんッ!! な、何をする気なんですかッ……!!!!
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（午後、始業）
早瀬：失礼します。瀬上部長、先日の会議の議事録なんですが、この内容について
奈津恵：はい、なんです………か……
早瀬：？ どうかされましたか？
奈津恵：今は男性もしっかり整える方も、少なくないとは聞くけど……意外ですね。
まぁ、風紀を乱さないのでれば、私は何も言いませんけど。
早瀬：？
奈津恵：それはさておき、その議事録についてはですね……
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早瀬：（さっきの瀬上部長の言っていたことは、一体なんだったのだろう）
真凛：奥田部長おかえりなさ～……………（早瀬の顔を見て目を丸くする）
早瀬：？ なんだ天道院。
真凛：……………はっ！いっいええ！今日の奥田部長はお顔がとても素敵だなぁって！特に長いまつげとか！
早瀬：……長いまつげ……？そ、そうか……？（真凛からは常々アプローチを受けているので、彼女のリアクションは普段とあまり違いがわからない）
真凛：たったまにはそういうのも悪くないと思いますよ！ちょっとびっくりしましたけどー！ｗｗｗ
早瀬：たまにはそういうの、って別にいつもと変わりないと思うが……
真凛：いやそれマジで言ってますぅ!?（ｶﾞﾀｯ
早瀬：!?
みはる：ただいま～～～頼まれてた備品買ってきましたぁよぉ～！
早瀬：あ、あぁご苦労、森川
みはる：（早瀬の方を見る）あはは、どうしたんですかぁ奥田さん。なんか今日女の子みたい！
早瀬：！！？？
みはる：まつげモリモリだしまぶたはパープルでほっぺたがかわいいピンク！
ハリーちゃんが好きそうなメイクだよね～！
早瀬：ハリーちゃんが好きそうなメイク……？
（総務部オフィスからそ～っと抜け出そうとしてる明をロックオン）
早瀬：待て成沢！貴様さては俺が寝てる間に――――――!!!!!
明：きゃ～～～～～～(；≧▽≦)!!!! 奥田さんかわいいいいいいいンン♥♥♥
結佳：（やりだしっぺはわたしなのに……成沢さんごめんなさいっ……＞＜）
