小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(7) ピーターより説明された、浪路を発見・収容するまでの過程はこうである。例の遊歩道を修復する際に、外部の様子を探るレーダーにて、川岸の岩場に倒れていた浪路を発見したピーターは、彼女を救助しようと、岩に書置きを残し、この基地に収容したが、頭から岩... 1992.04.15 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(6) 「あ~~もう……どこだよ、ここは…。」久我達が謎の基地に乗り込んだその頃。沙織は基地内を、宛てもなくとぼとぼと歩いていた。「桐島さんともはぐれちまったし…なぁ。満はアホだから慌てることも無いだろーけど、あの人はなぁ…」上総の事は、あれだけ拒... 1992.04.14 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(5) 一方、3人とは全く別の場所を捜索している、橘・みはるの二人は。「……あ~~っ!もう!浪路さんどこにいるのーっ!?」「本当に…これだけ見つからないと不思議だよね…鳥居さん家のガードマン何百人も借り出しても、見つからないなんて…」「いっそ、千里... 1992.04.13 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(4) 一方、ケンカをしつつも行動を共にしている上総と沙織。「しっかし、思ったよりも広い山だよなあ。浪ちゃん、大丈夫かな…?」「大丈夫ですよ、沙織さん。久我博士のおっしゃる通り、きっと無事で居ると思いますよ、浪路さんは。」心配そうに森を眺める沙織に... 1992.04.12 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(3) 「浪ちゃんが………行方不明!?」久我から説明を受けた沙織は、信じられない様子で目を丸くする。時間は、夕方6時を回っていた。当然、浪路が帰ってくる様子は全く無い。「そういえば……ここに着いてから、姿が見えないと思っていましたけど…まさか、そん... 1992.04.11 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(2) 激しい揺れは数秒続くと、パタリと止んだ。遊歩道は跡形も無く崩れ、谷間へと落ちて行った。…浪路と共に。揺れが止まってからも…木の幹にしがみ付いたまま、眞妃はガクガクと震え出した。(嘘……嘘よ!な、浪路が…!!)早く浪路を救出しなければ…!!否... 1992.04.10 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(1) 数時間歩いた後、たどり着いた宿は…思いの外、ゴージャス仕様で、一同を驚かせた。恐らく、久我の趣味ではなく、鳥居家が建てた別荘であろう。玄関には、久我が薄気味悪い笑顔を浮かべて待ち構えていた。「良く来た、諸君……どうだね?私の開発した『冬でも... 1992.04.09 小説/本文
小説/本文 [小説]歌う山 - The Singing Mountain -(プロローグ) 時は2001年2月―――。ここは、日本有数の荘厳な山々の奥深くにある、N県○×郡。今は一面、見渡す限り雪深く、生き物の気配すら感じられない季節……の、はずなのだが。「うっわー……マジかよ、雪なんて全然ねーじゃんか!」白いどころか、青々と生い... 1992.04.08 小説/本文
小説/本文 [小説]微笑の暗殺者2(おまけ) 一方、ここは上総と沙織が入院していた病院の、別の病室。「ホントに黙ってていいの~?」のんきそうに尋ねているのは、社長。「うるせーなー…いいって言ってんだろ…後で変に気ぃ使われても面倒なんだよ…いいだろ、みんな無事だったんだからよ」そう気怠そ... 1992.04.06 小説/本文
小説/本文 [小説]微笑の暗殺者2(終) 「調子はどう?『草薙さん』」在素は冷ややかに問う。上総達と同じく、例の細菌兵器の被害に遭った『某ライバル会社』の社員達も、この病院へ入院しているのだ。在素は草薙京介と草薙茉莉亜のいる病室を尋ねてきているのだ。「何故……私たちを助けた、アリス... 1992.04.05 小説/本文