営業部の全力お節介

○刊ねぎ秘密結社ニュース

[NEWS] 営業部の全力お節介・4

お互いに伝えたいことはあったし、お互いに求めていることは、わかっていた。ただ、お互いに最後の一歩を踏み出す勇気が、なかっただけ。だが……照美は。「……伝えたいことって、何かしら?」あえて、とぼけてみせる。彼が今まで照美のために頑張っていたと...
○刊ねぎ秘密結社ニュース

[NEWS] 営業部の全力お節介・3

「……………」突然の告白に、照美は固まったまま、何も答えない。驚きも、照れもせず。真っ直ぐにこちらを見つめるゆたかの瞳を、黙って見つめていた。占い師を副業とする照美の、何もかもを見透かしそうな視線に。ゆたかは内心、怯みもしたが。相手の空気に...
○刊ねぎ秘密結社ニュース

[NEWS] 営業部の全力お節介・2

(……つい……飛び出してきてしまった……) ゆたかから照美の名を出された瞬間、どういった顔をしていいか分からなくなり、 とっさにオフィスを飛び出してしまった次郎は、 非常階段の踊り場で息を切らしながらたたずんでいた。 (ほんと……情けないな...
○刊ねぎ秘密結社ニュース

[NEWS] 営業部の全力お節介・1

※この話はねぎ秘密結社ニュース2011年01月02日号・ 2011年01月09日号を読んでから読むことをおすすめします。 ポケットに入れている携帯が小刻みに震える。 メールの着信バイブ。差出人は見ずともわかっていた。 内容は大体予想はついて...