正義が禁忌を犯す時

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[小説]正義が禁忌を犯す時(終)

犯人は無事、逮捕された。 ニュースや新聞では、大きく報道されている。 犯人が捕まったことも話題の一つなのだが、 注目されたのは、犯人が警察署の前にダンボールに詰められて 『置かれて』いたことだった。 ダンボールを開けてみると、ズタボロになっ...
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[小説]正義が禁忌を犯す時(4)

週が明けても、やはり結佳は会社に姿を現さなかった。 「関口サン、ドーシタんデスカね~。」 「関口さんがいないと、寂しいね…」 「奥田サン、何か聞いてマセンか?」 結佳を心配する総務部の面々の視線は、早瀬に集中した。 「あ…ああ、ちょっと体調...
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[小説]正義が禁忌を犯す時(3)

翌日。 「関口さんが休みなんてめずらしいねえ。」 総務部の席が一つだけ空いていることに違和感を感じたみはるが呟いた。 「ここのトコロ気温が上がったり下がったり、晴れたり雨降ったり シテマスからネ、体調くずしたのカモしれまセンね。」 何の気な...
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[小説]正義が禁忌を犯す時(2)

結佳は、夢を見ていた。 … 「結佳ちゃん……お父さんとお母さんはね、亡くなられたのよ。」 「なくなった?どこにいっちゃったの?」 「遠い…お空に行ったのよ。うんと遠いところへ…」 「なんで?どうして!結佳をおいてどこいっちゃったの?」 「…...
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[小説]正義が禁忌を犯す時(1)

それから数日後。 時計は5時。終業を知らせるチャイムが鳴り響く。 それと同時に、関口結佳は席を立った。 「すいません…それじゃ、お先に失礼致します。」 素早く机上を片付けると、結佳はそそくさとその場を去った。 「関口さん、ここのところ毎日定...
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[小説]正義が禁忌を犯す時(プロローグ)

ある日曜日の夜。  ドカッ!! 「っだぁっ!!」 TVを見ながら横になり、うたた寝していた柴田美彦の頭部に、 妻・みゆきの蹴りが炸裂した。 「起きろ、飯が出来た。」 「な、何も蹴らなくても……」 頭をさすりつつ、食卓に着く美彦。 「休みだか...
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[小説]正義が禁忌を犯す時

総務部人事課名物、正義を貫く麗しの乙女・関口結佳。 彼女には、自らが成敗すべき敵がいた。 会社を休んでまでも追い続けるその執念。 そんな彼女を見た、総務部長代理・奥田早瀬は――? これは、奥田早瀬・関口結佳がまだ交際していない頃の過去の物語...