[NEWS] 八雲にトモダチ大作戦・みんなでボーリング

○刊ねぎ秘密結社ニュース

(東堂家)


浪路:お、八雲出かけんのか?

八雲:うん……(若干めんどくさそうに)
……青木くんが、男友達何人かで集まってボーリング行こうって……

浪路:(^▽^)おーおー! 友達同士でボーリングかー!いいじゃん!
男子大学生らしく夏休みは友達と遊べ遊べ!

八雲:……こんな下らないことより、
姉さんと雪ちゃん
(※雪彦)と一緒にいた方がいいのに……

浪路:何言ってんだ! お前に友達が増えて姉ちゃんは嬉しいぞ!
ほら、さっさと行った行った! 今日は俺も休みだし、
(※雪彦)は俺が面倒見てるからさー!

八雲:………姉さん、

浪路:なんだ?

八雲:せめていってらっしゃいのキスを……

浪路:とっとと行けやこの変態弟!!!!!(蹴り出す)

…………………

……ふぅ、やっといなくなったか。それにしても青木のやつ、
いい感じに八雲を引っ張りまわしくれてるなー。

良いことだ(´∀`)















(待ち合わせ場所)


八雲:(……なんだ……まだ誰も来てないじゃん……)
(↑ 待ち合わせには絶対遅れないどころか早めに来るタイプ)

初南賛:…………(同じ場所にいるが、まだ八雲とは面識がないので気付かない)

八雲:(はぁ。暑いしだるいなぁ。)


(数分後)


ゆたか:うぉ~~~~い!初南賛ー!

初南賛:時間ピッタリ……ゆたかにしては珍しいね……。

ゆたか:うん☆頑張った!!! 東堂さんもこんちゃッス!

八雲:あぁ、榊くん。君も今日のメンバーだったのか。

初南賛:? ゆたか、この人は……

ゆたか:あるぇ、初南賛まだ会ったことなかったっけー☆

八雲:まぁ、初対面だね。

ゆたか:こちら東堂八雲さん19歳☆ウワサの浪っち先輩の弟さんで大学生!
こちら 西城寺 初南賛!!18歳!
同じ会社でオレの中学の頃からのマブ☆ダチでありまーす!☆☆


初南賛:名前だけやたら強調しないで!?
……は、初めまして。西城寺と申します。今日はよろしくお願いします。

八雲:…初めまして。…ふーん、君や青木くんの友達にしては偏差値の高そうな人だね。

ゆたか:(≧▽≦) 東堂さんヒッドイ☆☆それじゃオレや青木君がバカみたいじゃんー☆☆
バカだけど☆

初南賛:せめて先輩である青木さんのことはフォローしてあげなよ……。
(……この人が、東堂係長の弟かぁ。見た目まともなのに……
色々と変わってるって噂は聞いてるけど)


大空:お~~~い!おっまたせ――――――!!遅くなってすまんすまん!















(ボーリング場)


大空:―――― と、ゆうわけで今日は友達増やしたい八雲君と
思いっきり親睦深めちゃおうボーリングたいかーい!!!

八雲:……俺、別に友達増やしたいなんて一言も言ってないんだけど?

大空:ホントは仙波くんも呼びたかったんだけど
ホワイトデーん時に無理矢理呼んだのがたたって今日は来てくんなかったっ(≧▽≦)

ゆたか:(≧▽≦)えー☆☆仙波さん会ってみたかったのに――― ☆☆
青木君何しちゃったのさー!☆☆


大空:ひっみっつっ! ネー八雲君!

八雲:(げんなり) 俺も仙波くんには来てもらいたかったよ。
君らといると場に締まりが無さ過ぎる。

というか貴重な休みなんだから姉さんと一緒に居たかったよ。

大空:出た!八雲君お約束の姉さん至上発言!八雲君はこーじゃないとねー!!!

ゆたか:オレもお姉ちゃん連れて来たかったなっ☆☆

八雲:(イラッ)俺はお約束でもなんでもなく本音で姉さんと

大空:(めっちゃ遮って)
よーしじゃあ始めちゃおうぜー!!!
順番?イケメン順!俺1番!

ゆたか:えー青木君ズルーイ☆☆ じゃあオレ2番―――――☆☆☆


(二人とも大はしゃぎでレーンへ走っていく)


八雲:…………

初南賛:…………

八雲:…………はぁ。

初南賛:…………無駄に元気ですね……あの二人は。

八雲:ホント、付いていけないよ。疲れる……。

初南賛:……本当にげんなりしてそうですけど、良く誘いに乗りましたね。

八雲:そうだね。なんで来ちゃったんだろう。
……まぁ、俺が男友達と遊んでるの見ると、姉さんが喜ぶからなぁ。

大好きな姉さんといる方がよっぽども幸せなんだけどな。

初南賛:…………

八雲:(……あぁ、こういうくそ真面目そうなタイプには、
まず理解できないって気持ち悪がられるのがパターンかな。

別に、理解してもらおうなんて思ってないし、慣れてるけど。)

初南賛:東堂さんのお話、多少聞いてますけど。お姉さんが好きなんですよね。
そういう風に強く思える相手がいるというのは、
まともな恋すらしたことない僕からしたら羨ましいくらいです。


八雲:………別に、お世辞とか社交辞令とか、気を遣わなくてもいいけど?
普通じゃないのは一応分かってるつもりだし。

初南賛:別に。お世辞でもなんでもないですよ。
本当にお世辞なら、もっと上手に言いますけど。


八雲:へ、へえ…。

初南賛:ゆたかから聞きましたけど、
小さい頃からずっとお姉さんだけを好きなんですよね。一途じゃないですか。

片っ端から告白して玉砕してるらしい青木さんや、
ああ見えて
女の子取っ替え引っ替えしてるゆたかに比べたら、
よっぽども誠実だと思いますけど。ただ相手がお姉さんだったってだけで。

八雲:せ。誠実……!?
今まで、変態とか気持ち悪いとかはいくらでも言われたけど、
誠実なんて言われたの初めてだ……。


ゆたか:おーい初南賛!東堂さんも!次どっちが投げる――――!?

初南賛:投げるんじゃなくて転がすんでしょ…。東堂さん、どうします?

八雲:先やっていいよ。

初南賛:わかりました。


(レーンへ向かっていく初南賛)


八雲:(西城寺くんか……潔癖そうに見えて、意外と面白い奴だなぁ。
ま、知り合っておいて損はないかな。)

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