(日曜日、大島家)
沙織:……ごめんね?急に押しかけたりして。住所、みはるちゃんに聞いてきちゃった。
橘:い、いえ………
沙織:で、わかってるよね?あたしが……もうガマンできないってこと。
橘:え、ええと……その
沙織:大体、あんただって悪いんだよ。あたしをあんなにしておいてさ…。
橘:あ、あんなって!?
沙織:ホント、あんたって罪な男だよ。あたしの身体に、これほどまでに忘れられない快感を刻み付けるなんてさ…。
責任は、取ってもらうんだからね。
橘:責任んんん――――――!!??
沙織:大丈夫、みはるちゃんも、……ダンナも、いいって言ってくれたし。ただ……
橘:ただ…?
沙織:ゴムはつけてもらうからね。
橘:さっ……沙織さ――――――んんん!!!???
(ずいっ)
上総:さあさあ、話がまとまったならさっさと始めてスパっと終わらせてください。(イライラ)
橘:桐島さぁ~~~ん……(涙目)
沙織:カズくんも連れてきたよ。あんたがどうしてもカズくん同伴でって言うからさ~。
上総:当たり前です。
指圧の施術を受けるとはいえ、愛する妻の身体に他人の男が触れるわけですから。
あと、大島主任……。
橘:は、はひ
上総:ゴム手袋はきちんと着用の上、施術をお願いしますね。素手で触れたら殺s このご時世、感染症なども怖いですからね。
橘:(いま間違いなく殺すって言いかけた……感染症よりこの人の方が怖い……)
て、っていうかただの指圧なら僕じゃなくても……そう、桐島さんだってできることじゃないですか!?
上総:僕も当然、そう思いました。沙織さんが他の誰を頼ることなく、僕の手で済ませられるならこんな良い事はないと、わざわざ指圧師の国家資格まで取ったというのに…。
橘:国家資格!? 明らかに僕よりも上だしもうプロじゃないですか!!!
上総:どうやら、知識や技術の問題ではないようなのです。これはあくまで推測ですが……大島主任。貴方は特殊な能力の持ち主。その能力が指圧を通して、人体に良い作用を与えているのではと思われます。例えるならば……電気治療のような。
橘:ハハハハ……ソンナバカナ
上総:じゃなかったら、指圧師オリンピックで優勝できるほどの腕を持つ僕が君のアマチュア指圧に劣るなど、あり得ないだろう!!!!
橘:その道極めすぎじゃないですか!!??
沙織:あ……あのさ……そういうゴタクはいいからさ……早くしてくれない……?もう、あたし……最近腰痛酷くて……ガマンできない……
橘:あ、あの……じゃあ、どうぞあがってください……おふたりとも
(大島家の広い和室に通される)
橘:こ、このあたりですか…?
沙織:あッ……♥ そう、そこッ……♥ ……ぁああァァッッ♥♥ はぁっはぁっ……
橘:ここ……すごい(凝ってる)……ちょっと強くいきますよ……
沙織:…ひぃぃいぅぅッ!!!♥♥ ゃ……ゃばッ……最高……ッッ♥♥♥
橘:(反応を複雑に思いつつも、無言で施術を続ける)
沙織:あンッッ♥♥ あンッッ♥♥ もっと……もっとォォ♥♥♥
(一方その頃の上総。傍で見てると橘を殺しかねないので部屋の入口に待機してる。なお沙織の声はまる聞こえ)
上総:……………(なんとも言えない気持ちになりながら施術終了を待つ)
梧:(声を聞きつけて現れた)あの……桐島主任?大丈夫ですか?
上総:あ、あぁ……大島君……僕なら大丈b
梧:いえ、主任ではなく部屋の中の人達のことで。倫理的に大丈夫です?
上総:だ、大丈夫ですよ……ええ……多分。。。
(ちなみに前回の禁断の扉はこちら)