[社員名簿]No.24　長谷川恵莉

「……そ、その、昨日発売された新作ゲーム、おもしろいですよね……え？わたしですか？昨日くりあしましたけど……」

控えめで存在感も薄く、口数も少ない大人しい女の子だが、千里眼という特殊な能力の持ち主。この会社に採用されたのはその能力あってのことであったが、幼い頃、この能力が原因で苛められた経験があるため、出来れば能力は使いたくないと願っている。

幼稚園から高校まで、ずっと女子校育ちだったため、男性と接することが少々苦手。下手すると面と向かい合うだけで泣き出すこともある。
話し言葉には平仮名が多く、少々舌っ足らずなのが特徴。

以前、烏丸雪彦と交際していたが、彼は一度死んで赤ん坊に生まれ変わった（小説「最期の恋」参照）ため、立場としては元恋人扱い。将来、また彼に好きになってもらえるような素敵な女性になるのが目標。

趣味はゲーム。見かけによらずかなりディープなゲーマーで、その界隈では有名人。どんなジャンルでもお手の物で腕前はプロ級。彼女に勝てる者は、そう居ない。
同い年の西城寺初南賛とは、同じオンラインゲームでパーティーを組む仲間であるが、オフ会で顔を合わせるまではお互いその事実を知らなかった。
今では休日に共にゲーセンに行ったりするほどの仲ではあるが、恋愛関係に発展する気配は今のところ、ない模様。

小柄な外見に似合わず、不健康の代名詞のようなジャンクフードが大好き。特に、ゲームをしながら片手で食べられるものを好む。

▼同人誌「満館」より