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[小説]正義が禁忌を犯す時(1)

それから数日後。 時計は5時。終業を知らせるチャイムが鳴り響く。 それと同時に、関口結佳は席を立った。 「すいません…それじゃ、お先に失礼致します。」 素早く机上を片付けると、結佳はそそくさとその場を去った。 「関口さん、ここのところ毎日定...
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[小説]正義が禁忌を犯す時(プロローグ)

ある日曜日の夜。  ドカッ!! 「っだぁっ!!」 TVを見ながら横になり、うたた寝していた柴田美彦の頭部に、 妻・みゆきの蹴りが炸裂した。 「起きろ、飯が出来た。」 「な、何も蹴らなくても……」 頭をさすりつつ、食卓に着く美彦。 「休みだか...
小説/タイトル一覧

[小説]正義が禁忌を犯す時

総務部人事課名物、正義を貫く麗しの乙女・関口結佳。 彼女には、自らが成敗すべき敵がいた。 会社を休んでまでも追い続けるその執念。 そんな彼女を見た、総務部長代理・奥田早瀬は――? これは、奥田早瀬・関口結佳がまだ交際していない頃の過去の物語...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(終)

その後、帰京した社員達は。 久我恭一郎は、山から帰ってくるなり、浪路を追い掛け回してばかりいた。 ちなみに、子供化した身体は、未だそのままである。 久我の頭脳をもってすれば、元の姿に戻るのは容易いはずだが…本人の趣味だろうか? 「浪路く~ん...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(9)

その後…周りの人間から、浪路に降りかかった災難と、 彼女の蘇生までの経緯を聞いた久我と満、そして浪路本人は。 「は…ははは……俺、死んでたのか……」 浪路はさすがに動揺を隠せない。 「でも、ピーターさんが生きかえらせてくれたんだよ!」 浪路...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(8)

「私は、この星の時間で言う、400年程前… 観光旅行の途中でこの星に不時着しました。 不時着の原因は、宇宙船の燃料切れです。」 「ふーん、そうなんだ。」 「すぐにでも自らの星に帰りたいのは山々でしたが、 燃料が溜まるまでには、とてつもなく長...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(7)

ピーターより説明された、浪路を発見・収容するまでの過程はこうである。 例の遊歩道を修復する際に、外部の様子を探るレーダーにて、 川岸の岩場に倒れていた浪路を発見したピーターは、 彼女を救助しようと、岩に書置きを残し、この基地に収容したが、 ...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(6)

「あ~~もう……どこだよ、ここは…。」 久我達が謎の基地に乗り込んだその頃。 沙織は基地内を、宛てもなくとぼとぼと歩いていた。 「桐島さんともはぐれちまったし…なぁ。 満はアホだから慌てることも無いだろーけど、あの人はなぁ…」 上総の事は、...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(5)

一方、3人とは全く別の場所を捜索している、橘・みはるの二人は。 「……あ~~っ!もう!浪路さんどこにいるのーっ!?」 「本当に…これだけ見つからないと不思議だよね… 鳥居さん家のガードマン何百人も借り出しても、見つからないなんて…」 「いっ...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(4)

一方、ケンカをしつつも行動を共にしている上総と沙織。 「しっかし、思ったよりも広い山だよなあ。浪ちゃん、大丈夫かな…?」 「大丈夫ですよ、沙織さん。久我博士のおっしゃる通り、 きっと無事で居ると思いますよ、浪路さんは。」 心配そうに森を眺め...