ユメノツバサ - The Double Actor -

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[小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(終)

そして…翌年の春。「ほら、初南賛!早く早く!行こうよ☆」「ちょ、ちょっとゆたか!早くって言ったって…ほんとに今日行っていいの?」「だって、もうガッコも春休み入っちゃったしさ☆ ヒマなんだよ☆それにおじさんも、いつ来てもいいって言ってたし☆」...
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[小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(3)

ゆたかが京都に来て、初南賛の謎が明かされてから、一年が過ぎた。初南賛が父に会いに上京すると、待ち合わせて一緒に映画を見たり、遊んだり。離れている時は、Webカメラを用いたボイスチャットで、初南賛が演技指導をしたりしていた。しかし何故か最近に...
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[小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(2)Side “YUTAKA”

昨晩、一睡もできなかったゆたかは、寝不足で腫らせたまぶたを鏡で見ながら、溜息をつく。昨日の撮影は散々であった。同じ役者として先輩風吹かせたつもりが、逆に見せ付けられてしまうとは。(同い年なのに…あんな演技できる奴も、いるんだな。完全にやられ...
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[小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(1)Side “Jonathan”

”ぼく、お母さんと一緒に行く ”そう言って、父の元から去り、母と共に、母の実家がある京都に来た。(あれから、もう4年も経つのか……)家庭を放ったらかしで全国を飛び回ってばかり、話しかけてもまともに会話にもならない破天荒極まりない父のことなど...
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[小説]ユメノツバサ – The Double Actor –

離婚した両親の間を行き来する14歳の初南賛は、父のいる東京で、駆け出し役者のゆたかと出会ったが…これは、西城寺初南賛と榊 ゆたかが中学生の頃の過去の物語です。【登場人物】(過去の物語なのでその当時に合わせた解説です)西城寺初南賛ねぎ社社員、...