小説/本文 [小説]遠い日の慟哭(終) それから…真砂の通夜、葬式を終え。すっかり小さな箱に収まってしまった真砂の前で、東堂家の親戚一同が、集まっていた。「…それにしても…『とんでもないこと』になったわね」親戚の一人が呟く。とんでもないこと。浪路はその言葉に、真砂が襲われたときに... 1992.03.20 小説/本文
小説/本文 [小説]遠い日の慟哭(2) 午後10時。「遅ぇな……真砂のヤツ……どこまで探しに行ってんだか…ったく」学校からなかなか戻らない真砂を、浪路はイライラしながら待っていた。もっとも、真砂は友人が多いので、学校帰りに友人の家によって朝帰りなんてこともざらなので、親は特に心配... 1992.03.19 小説/本文
小説/本文 [小説]遠い日の慟哭(1) 「ふーーっ!ギリギリセーフ!!!」始業のチャイムと共に、教室に飛び込む浪路。「おう浪路。今日はセーフだな!」隣の席の男子が、失笑しつつ祝福の言葉(?)を浪路に贈る。どうやら浪路は遅刻常習犯らしい。ここは、街の郊外にある、男子高校。真砂と浪路... 1992.03.18 小説/本文
小説/本文 [小説]遠い日の慟哭(プロローグ) 枯れ葉の舞う、秋の夕暮れ時。鮮やかな夕焼けが、辺り一面を。…血のように真っ赤に染めている。…ザザー……ン…波の音だけが、静かに響きわたる。誰もいない、海辺の墓地に。一人の男が、花と線香、バケツを持って墓地内をゆっくりと徘徊していた。「夕暮れ... 1992.03.17 小説/本文
小説/タイトル一覧 [小説]遠い日の慟哭 女の子大好きナンパ君。だけど実は…何故、彼女は常に「男」を演じ続けるのか?東堂浪路の笑顔の裏には、辛い過去があったのだった…。【登場人物】(過去の物語なのでその当時に合わせた解説です)東堂浪路ねぎ秘密結社・システム設計部所属(当時)。女の子... 1992.03.16 小説/タイトル一覧