小説/本文 [小説]中原幹雄誘拐事件(終) そして、数週間後。いつもの平和な日々の戻った、N.H.K。午後の中休み。システム設計部のデスクにて、幹雄が大量の便せんを読みながら、微笑んでいる。「あれー?中原さん、その大量のお手紙、何?」通りがかった愛子が、不思議そうに尋ねる。ふと、机の... 1992.03.15 小説/本文
小説/本文 [小説]中原幹雄誘拐事件(4) 山梨から車を走らせ、会社に着くとちょうど昼休みの時間だった。「あっ、中原さん!!」留守番をしていたみはるが、幹雄救出に向かった社員達が幹雄を連れて戻るのを見ると、笑顔で迎えてくれる。「よかった!無事でっ!!……あっ……でも……お花のビビアン... 1992.03.14 小説/本文
小説/本文 [小説]中原幹雄誘拐事件(3) 翌朝。結局一睡もできなかった幹雄は。布団の上であぐらをかき、ぐったりとしていた。「……やっと……朝かぁ……」寝不足でボーっとしていると、ドアをノックする音が。「…中原殿。社長がお呼びです。ご案内しますのでドアを開けさせて貰います」(社長…?... 1992.03.13 小説/本文
小説/本文 [小説]中原幹雄誘拐事件(2) 「うっ……ううっ……うっうっ……」午後7時。会社の食堂にて、女の子が一人、泣いている。みはるである。彼女も、終業時間と同時に帰ったはずなのだが、会社に人が残っていないかと、再度会社を訪れたのである。だが…カギは開いていたものの、人の気配がな... 1992.03.12 小説/本文
小説/本文 [小説]中原幹雄誘拐事件(1) 数ヶ月後……「わぁ、ビビアン。見て見て、今日のお弁当はビビアンの好きなエビフライだよ」満面の笑みを浮かべて、弁当箱のフタを開けた中原幹雄は。弁当箱の前に置いてある(この場合「いる」の方が正しいのか?)ビビアンに話しかける。ビビアンとは、幹雄... 1992.03.11 小説/本文
小説/本文 [小説]中原幹雄誘拐事件(プロローグ) 天気の良い、5月のある日。住宅街のど真ん中にある、小さな公園にて。公園の隅にある、大きな一本木の伐採が行われていた。樹齢何百年はあろうかという老木の伐採なだけに、周囲に住む住人達、十数人が野次馬に訪れていた。「それにしても…大きな木だね~。... 1992.03.10 小説/本文
小説/タイトル一覧 [小説]中原幹雄誘拐事件 会社帰り、突然何者かに襲われ、さらわれた中原幹雄。そして現場には、無残にも鉢をバラバラにされたビビアン(花)が…!!騒然とする社員達。そんな中、事実を毅然として受け止める幼な妻、ビビアンは…。【登場人物】(過去の物語なのでその当時に合わせた... 1992.03.09 小説/タイトル一覧
小説/本文 [小説]千葉湯けむり殺人事件(終) 「ウチの車をこんなにしやがって、高くつくぜ・・」陣内は車の前に回り込む。「シケた車に乗ってやがんじゃねぇか、新車を買ってやろうかい?もっともお前はもう乗れねぇがな。」言って琴蕗が足を止めた。メキ!!バキバリッ!!陣内が車のバンパーを引き剥が... 1992.03.08 小説/本文
小説/本文 [小説]千葉湯けむり殺人事件(9) ヒュンッ・・・ボウガンの矢が、男の頬をかすめる。「物騒なモンはしまいなよ。にあわねぇぜ。お嬢ちゃん。」男。黒いタートルネックにグレーのジャケット。最後屋こと、琴蕗夾一郎であった。「お嬢ちゃんと呼ぶのはやめなさい!!」ボウガンを構えるのは、橘... 1992.03.07 小説/本文
小説/本文 [小説]千葉湯けむり殺人事件(8) そのころハリーの病院。「・・・・・・・・・・・」重苦しい空気が病室を包んでいた。あまりにも恐ろしく、不可解な「敵」組織の実体。秘密結社とはいえ、ほのぼのとした自分達の手に負えるケースなのか?今までの仕事とはワケが違うのだ。怪我人が出ている。... 1992.03.06 小説/本文