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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(7)

ピーターより説明された、浪路を発見・収容するまでの過程はこうである。 例の遊歩道を修復する際に、外部の様子を探るレーダーにて、 川岸の岩場に倒れていた浪路を発見したピーターは、 彼女を救助しようと、岩に書置きを残し、この基地に収容したが、 ...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(6)

「あ~~もう……どこだよ、ここは…。」 久我達が謎の基地に乗り込んだその頃。 沙織は基地内を、宛てもなくとぼとぼと歩いていた。 「桐島さんともはぐれちまったし…なぁ。 満はアホだから慌てることも無いだろーけど、あの人はなぁ…」 上総の事は、...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(5)

一方、3人とは全く別の場所を捜索している、橘・みはるの二人は。 「……あ~~っ!もう!浪路さんどこにいるのーっ!?」 「本当に…これだけ見つからないと不思議だよね… 鳥居さん家のガードマン何百人も借り出しても、見つからないなんて…」 「いっ...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(4)

一方、ケンカをしつつも行動を共にしている上総と沙織。 「しっかし、思ったよりも広い山だよなあ。浪ちゃん、大丈夫かな…?」 「大丈夫ですよ、沙織さん。久我博士のおっしゃる通り、 きっと無事で居ると思いますよ、浪路さんは。」 心配そうに森を眺め...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(3)

「浪ちゃんが………行方不明!?」 久我から説明を受けた沙織は、信じられない様子で目を丸くする。 時間は、夕方6時を回っていた。 当然、浪路が帰ってくる様子は全く無い。 「そういえば……ここに着いてから、 姿が見えないと思っていましたけど…ま...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(2)

激しい揺れは数秒続くと、パタリと止んだ。 遊歩道は跡形も無く崩れ、谷間へと落ちて行った。 …浪路と共に。 揺れが止まってからも… 木の幹にしがみ付いたまま、眞妃はガクガクと震え出した。 (嘘……嘘よ!な、浪路が…!!) 早く浪路を救出しなけ...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(1)

数時間歩いた後、たどり着いた宿は… 思いの外、ゴージャス仕様で、一同を驚かせた。 恐らく、久我の趣味ではなく、鳥居家が建てた別荘であろう。 玄関には、久我が薄気味悪い笑顔を浮かべて待ち構えていた。 「良く来た、諸君……どうだね?私の開発した...
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[小説]歌う山 - The Singing Mountain -(プロローグ)

時は2001年2月―――。 ここは、日本有数の荘厳な山々の奥深くにある、N県○×郡。 今は一面、見渡す限り雪深く、生き物の気配すら感じられない季節… …の、はずなのだが。 「うっわー……マジかよ、雪なんて全然ねーじゃんか!」 白いどころか、...
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[小説]微笑の暗殺者2(おまけ)

一方、ここは上総と沙織が入院していた病院の、別の病室。 「ホントに黙ってていいの~?」 のんきそうに尋ねているのは、社長。 「うるせーなー…いいって言ってんだろ… 後で変に気ぃ使われても面倒なんだよ…いいだろ、みんな無事だったんだからよ」 ...
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[小説]微笑の暗殺者2(終)

「調子はどう?『草薙さん』」 在素は冷ややかに問う。 上総達と同じく、例の細菌兵器の被害に遭った『某ライバル会社』の社員達も、 この病院へ入院しているのだ。 在素は草薙京介と草薙茉莉亜のいる病室を尋ねてきているのだ。 「何故……私たちを助け...