小説/本文 [小説]純情青年の憂鬱(終) 2週間後。今日も、いつものように、朝が始まる。二駅分のラッシュに耐え、会社の最寄り駅で降りる、橘。(はあぁ……さて…今日は忙しくなりそうだな…)頭の中で、今日のスケジュールを立てる。「おはようございますっっ!!!」いつか、似たような状況で聞... 1992.01.11 小説/本文
小説/本文 [小説]純情青年の憂鬱(3) 次の日、終業時間直前。昨晩の電話で、橘と待ち合わせをしていたみひろが、待ちきれなかったのか、会社までやって来た。「えへへ…来ちゃった」照れながら、みひろが微笑む。橘はもう、動じなかった。橘は、これから彼女に言うべきことを頭の中に思い浮かべる... 1992.01.10 小説/本文
小説/本文 [小説]純情青年の憂鬱(2) 次の日。橘は、昨日の出来事が頭から離れず、仕事もロクに手が着かない状態だった。「はあぁぁ………。」仕事の手を止めたかと思うと、深いため息をつく。その繰り返しだ。「…ど、どうしたの?大島さん…なんか嫌なことでもあったの?」同僚の愛子が、橘の様... 1992.01.09 小説/本文
小説/本文 [小説]純情青年の憂鬱(1) ガタタン…ガタタン…”ご乗車ありがとうございます。ええ~次の停車駅は~…”いつものように、朝が始まる。 電車は、通勤ラッシュで人がごった返している。その黒山の人だかりの中に、今日も大島 橘はいた。(勤め始めて1年経つけど…ラッシュってのはそ... 1992.01.08 小説/本文
小説/タイトル一覧 [小説]純情青年の憂鬱 通勤途中、突然見知らぬ女の子にラブレターを渡された大島 橘。森川みはるに片思い中の彼は、他の女の子を思いを受け取るわけにはいかない。だが、差出人は……断るに断れない、とてつもなく意外な人物であった。何も知らずに、彼女と橘の恋の応援をするみは... 1992.01.07 小説/タイトル一覧