[Interview]第9回 西城寺初南賛

インタビュー

★今夜は無礼講―――――とは、、当社公式インタビュアーである東堂浪路が社員を飲みに誘って(※未成年はファミレスとか)普段は訊けないあんなことやこんなことを聞き出してしまおう!という企画なのである!


第9回 西城寺初南賛さん(人事部/18歳)


浪路:(≧▽≦)うおおおこの抹茶パフェうめえ !!!
和スイーツの店ってあんまり調べたことねーし来たこともなかったけど、侮れねぇな!

初南賛:京都の本店しか行ったことなかったので、僕もここ来るの初めてだったんですけど、味変わらないですね。
気に入っていただけて良かったです。

浪路:ん~、これはクセになりそうだ……追加注文しちゃおうっかなっ

初南賛:えーと……ところで、東堂係長。

浪路:とーどー係長おお? そんなカッタイ呼び方、誰もしてねーから浪路でいいぜ!

初南賛:Σさすがに10歳近くも年上の方を呼び捨てとかできないですよ !?

浪路:(´△`)しょーがねぇなー。んで、何だ?

初南賛:いきなり「ちょっと一緒にお茶でもしようぜ。店は適当に探しといてくれ!」なんてTwitterのDMが来てびっくりしましたよ…。
僕、東堂係長とはほとんどお話したことなかったですし…。

浪路:あ、ああそうだっけ?(インタビューする!なんて言えねぇしな…この企画一応極秘だし)

初南賛:ほとんど縁のないはずの僕を誘うってことはインタビューなんじゃないかと思いましたけども。

浪路:∑( ̄□ ̄;)なんでそれを

初南賛:総務と人事は社内の大体の裏事情は把握させられてますから。

浪路:それもそうか……。

初南賛:東堂係長、毎回大変ですね。お疲れ様です。

浪路:(;´Д`)………(同情された。。)
ま、まぁそれなら話は早いわ。これはインタビュー!毎回社員さんに色々とお話聞いちゃうぞなコーナーだ!

初南賛:はぁ…。

浪路:で、だ。

初南賛:

浪路:今回は特別に社長から、
「インタビューを円滑に進めるためのネタバレ集(西城寺初南賛編)」をもらって読んできた!

初南賛:(超絶イヤな予感)

浪路:だってお前、見たところ会社のみんなに隠し事多すぎだろ!
(俺も人のこと言えないけど・笑)

初南賛:……わかりましたよ。もう……。何でも訊いて下さい。何でも答えますから。

浪路:やけに素直だな。

初南賛:どうせ社命で僕も東堂係長も逆らえないでしょうし。
東堂係長の立ち位置はある意味特別、というのは、以前から聞かされていましたから。

浪路:と、特別……かなぁ……うん……そうかもな……(スパイとかアイドルとかやってるし。。)

初南賛:その代わり、あんまり大きな声で話さないでくださいね……。

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浪路:(「インタビューを円滑に進めるための(ry」を見ながら)
あぁ俺これ観たことあるぞ。お前の出てた映画。『空と海の交差点』。イイよな~。
なんか賞も取ってたくらい、話題になった名作じゃん!

初南賛:観たことあるんですか……。

浪路:おうよ、これでも一応、たま~~~~~~~にドラマのチョイ役とか出させられてるからなー。
元々映画好きだけど、演技の参考にもなるから、話題になった映画は片っ端から借りて観てるぜ。
しかし、これほどの演技できる子役、なかなかいねーよな。素直に感動したぜ?

初南賛:……正直、役者を辞めた今となっては複雑ですけど、その映画が好きと言われれば
僕も素直に嬉しいです。ありがとうございます。

浪路:それにしても……この映画、何気にお前の母ちゃん出てるんだな。
ってか杜若さんと西城寺が親子だったなんて正直驚いた……いや、それも驚いたけど、それよりも。

初南賛:それよりも?

浪路:マイケルさん×杜若亜紀=お前ってことにだな……。

初南賛:……まぁ僕も驚きですよね。

浪路:∑( ̄□ ̄;)お前が驚いてどーする !?

初南賛:だって、物心ついた時には夫婦揃っているところを見たことがなかったですしね。
どうして僕が生まれたのか、何かの間違いだったとしか。自分でも不思議でならないです。

浪路:間違い……ま、まぁそこまで言わんでも……お前の知らない大昔はきっとラブラブだったんだろ……うん。

初南賛:想像できないですね……。

浪路:しかし両親だけが芸能人かと思いきや…(また「インタビューを円滑に(ry」見ながら)
母方の祖母が舞台女優、叔母2人が声優とオペラ歌手。父方の伯母が料理研究家。…見事な芸能一家だな。

初南賛:そんなことまで書いてあるんですか。。
…まぁ、母方の家族はみんな京都の実家を拠点に活動してるので、今はあまり会わないですけどね…。

浪路:そういやお前、時々ニュースの中で、実家のこと聞かれるとあんまりいい顔してなかったみたいだが、
なんか深刻な悩みでもあるんか? 良かったらこの浪路さんが相談に乗るぜ?

初南賛:………………。

浪路:(うっ……途端に顔色悪くなった……これは相当話したくないのか?)

初南賛:……まぁ、何でも話すって言いましたしね……。

浪路:(;´Д`)い、いや…そんな無理に話さなくてもいいぜ…?

初南賛:……別に、悪気があるわけじゃないんです……それはわかってるんですけど……(がくがく)

浪路:(;´Д`)な、なんだなんだ?

初南賛:……あの、僕の実家の……西城寺家は、割と歴史の古い家なんですけど……
ここ何代か、ずっと女の子しか生まれなかったそうです。母も三姉妹ですし。
亡くなった祖父も婿養子でしたし……

浪路:ほ、ほう。

初南賛:で、僕がすごく久しぶりに生まれた男みたいで……その……自分で言うのもなんなんですけど、
実家の家族の溺愛っぷりが……半端ないんです。

浪路:溺愛……どのくらいすごいんだ?

初南賛:実家には祖母と母の妹…叔母2人が住んでるんですけど……行ったらまず、
もみくちゃにされて、夜は一緒にお風呂入ろうって言われます。

浪路:`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!

初南賛:僕もう18ですよ?さすがにいい加減にしてもらいたい…です…(がくがく)

浪路:そ、そりゃなぁ……いくら叔母さんって言ってもなぁ……

初南賛:あと……今年のお正月、僕実家に帰らなかったんですけど……それのしっぺ返しが……

浪路:なんで帰ってこなかったんだー !!! って怒られたのか?

初南賛:いえ……その、逆……? もしくは斜め上のお返しって言うんですかね……。

浪路:斜め上……?

初南賛:祖母が、去年のお正月のお年玉が気に入らなかったのか?って言って……
軽井沢と上高地にある別荘の名義を僕に変えて、権利書送ってきました……

浪路:∑( ̄□ ̄;)重過ぎるお年玉―――― !!

初南賛:この会社に入った時…母も再婚したし父の籍に入ろうかと、ちょっと漏らしたせいで…
さらにエスカレートしてる気がします……もういや……(がくがく)

浪路:そういえばそんなこと言ってたっけな。マイケルさんの方の籍に行くのは、
母ちゃんは許してくれてるのか?

初南賛:母は基本、なんでも僕の自由にしていいって言ってくれてるんです。
祖母や叔母さん達の溺愛っぷりも、あまりに酷いと母が諌めてくれてたんですが…
最近は多忙で、なかなか……orz

浪路:そ、そっかぁ……お前も大変なんだな……。

初南賛:このこと誰にも言わないでくださいね !? ただでさえこの会社、芸能界と繋がり深いのに
どこかしらか漏れてまた叔母さん達に……ああああ(顔を伏せてしまう)

浪路:Σ(;´Д`)わ、わかった!わーかったから!誰にも言わんから落ち着け!
(インタビューなのに秘密作ってどーすんだ俺ら……)
ほ、ほら栗入り生どら焼き!浪路さんが特別におごっちゃう!食え!

初南賛:……むぐ(涙目になりながらもくもくと食う)

(しばし落ち着くのを待つ)

浪路:(実家関連の話はまるでなかったことにして話題転換)
そーいや、この後インタビューは最近入った社員達をピックアップしていくんだけどさー。

初南賛:はい。

浪路:この次の次あたりは、ゆたかのヤツを呼ぼうかと思ってんだけどな?
……正直、あいつどーにも、掴みどころが分からないっつーか……
付き合いの長いお前から見てゆたかってどんなヤツなん?

初南賛:ゆたかですか……そうですね。一見何も考えてなさそうで、空気読めなくて、頭悪そうで、
何言っても怒らなくて、笑ってばっかで、見てて若干イラッとするくらいウザいキャラですけど。

浪路:(;´Д`)言いたい放題だな。。

初南賛:実は今言ったことの全くの真逆の奴だってことですかね。

浪路:真……逆 !?

初南賛:少なくとも出会ったばかりの頃のゆたかは、ああいう感じじゃなかったんですよね。
まぁ、もちろんやかましいのは今と同じですけど、もっと喜怒哀楽がハッキリしてたというか。

浪路:そっかー。まぁ確かに今のヤツは、喜と楽しか見当たらないっつーか(笑)

初南賛:……あいつが芸能界を引退して、2年ほど連絡とってなかったんですけど。
正直、再会してからのゆたかには、僕もなかなか踏み込めないでいます。
……東堂係長。

浪路:な、何だ?(東堂係長って呼ばれ方、慣れねーな…)

初南賛:ゆたかの時も、そのネタバレ書類抱えてインタビューするのかもしれませんけど…
芸能界引退時の話とか、あまりつっこまないであげてくれませんか。

浪路:ま……まぁ色々あったんだろうけども……何か、心配なのか?

初南賛:何とも言えませんけど……あいつが、自分から話そうとしない限りは、
訊かないであげた方がいいと思うんです。

浪路:それは構わねーけど……もしかしたら、吐き出したい、聞いて欲しいと思ってるかもしれないぜ?

初南賛:そう思ってるなら、既に僕には話してくれてると思うんです。でも何も話してくれないし。
あいつ、辛いこと全部笑顔の裏に隠して溜め込むタイプだと思うんです。
…正直、あの笑顔が曇るような何かのきっかけでも起こったら、また引退させられた時みたいに…

浪路:……お前、いいヤツだな!

初南賛:は、はい?

浪路:今後あいつが笑顔じゃいられなくなるような、何が起ころうとお前みたいな友達がいるんなら
絶対大丈夫だよ。安心しろ!

初南賛:そ、そうですかね……

浪路:……ま、なんか湿っぽくなっちゃったな!

初南賛:あ、すいません……何か、僕の悩み相談みたいなのばかりになってしまって。。

浪路:はははは、俺はこういうの専門だから気にすんな!
あぁそうだジョナサン、お前彼女でも作りゃいいじゃん!なんか苦労多そうだし
彼女の一人でも作って癒してもらえもらえ!

初南賛:Σ何さり気なく名前呼びしてるんですか―――― !?

浪路:(´ε`)だってサイジョージよりジョナサンのが呼びやすいしなー
お前も俺のこと係長とかカタイ呼び方じゃなくて浪路でいいから!な!

初南賛:呼び捨ては、ないから !!!!

そして宴は続く…。

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