小説/本文 [小説]夢と魔法の王国で(終) 週明け。 (……奥田さん……奥田さん、奥田さんが……わたしの、こ、こ、恋人、だ、なんて…… !!!) 早瀬との交際を、正式にスタートさせた結佳は、 自分のデスクで、いつもと全く変わった様子も見せずに仕事をする早瀬を 遠目に見つめつつ、にやけ... 1992.06.08 小説/本文
小説/本文 [小説]夢と魔法の王国で(4) 「…………別れたんだ、彼女とは」 長く間を置いて、ようやくそれだけ吐き出した早瀬は、やや自嘲気味に笑った。 「………え………?」 予想だにしなかった早瀬の告白に、結佳は呆然とした。 「しばらく連絡が付かなくなかったかと思えば、メールで一方的... 1992.06.07 小説/本文
小説/本文 [小説]夢と魔法の王国で(3) 偶然出会った二組は、そのまま近くにあった園内のカフェで、お茶をすることにした。 「こんにちは。総務部の奥田部長ですよね。こうして話すのは初めてかもしれませんね。 改めて…国際部のフレスリーザ・レオンハルトと申します。こちらは息子のパノスです... 1992.06.06 小説/本文
小説/本文 [小説]夢と魔法の王国で(2) 「こんにちは、結佳さん。いつも息子がお世話になっています」 「え……あ、いえ!こちらこそ!お世話だなんてそんな!」 土曜日、午前11時。 結佳は、時間通りに待ち合わせ場所…東京マジカルドリーム王国の入り口前に来てみると、 パノスだけがやって... 1992.06.05 小説/本文
小説/本文 [小説]夢と魔法の王国で(1) 「関口さん。最近ちょっとしたミスが多いですね。 春になって暖かくなってきたからって、気を緩めていたら駄目ですよ?」 上司の瀬上奈津恵に言われた言葉が頭の中をぐるぐる回る。 げんなりと落ち込みながら、会社の前の公園のベンチに項垂れているのは、... 1992.06.04 小説/本文
小説/タイトル一覧 [小説]夢と魔法の王国で 仕事でミスを連発し、落ち込んでいた関口結佳を、 フレスリーザ・レオンハルトの息子、パノスが励まそうと遊園地に誘い出す。 しかし当日には、何故かリーザも同伴。 そしてその遊園地には、偶然にも奥田早瀬・山音兄弟も来ていて…。 ※週刊ねぎ秘密結社... 1992.06.03 小説/タイトル一覧
小説/本文 [小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(終) そして…翌年の春。 「ほら、初南賛!早く早く!行こうよ☆」 「ちょ、ちょっとゆたか!早くって言ったって…ほんとに今日行っていいの?」 「だって、もうガッコも春休み入っちゃったしさ☆ ヒマなんだよ☆ それにおじさんも、いつ来てもいいって言って... 1992.06.02 小説/本文
小説/本文 [小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(3) ゆたかが京都に来て、初南賛の謎が明かされてから、一年が過ぎた。 初南賛が父に会いに上京すると、待ち合わせて一緒に映画を見たり、遊んだり。 離れている時は、Webカメラを用いたボイスチャットで、初南賛が演技指導をしたりしていた。 しかし何故か... 1992.06.01 小説/本文
小説/本文 [小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(2)Side “YUTAKA” 昨晩、一睡もできなかったゆたかは、寝不足で腫らせたまぶたを鏡で見ながら、溜息をつく。 昨日の撮影は散々であった。 同じ役者として先輩風吹かせたつもりが、逆に見せ付けられてしまうとは。 (同い年なのに…あんな演技できる奴も、いるんだな。完全に... 1992.05.31 小説/本文
小説/本文 [小説]ユメノツバサ – The Double Actor -(1)Side “Jonathan” ”ぼく、お母さんと一緒に行く ” そう言って、父の元から去り、母と共に、母の実家がある京都に来た。 (あれから、もう4年も経つのか……) 家庭を放ったらかしで全国を飛び回ってばかり、 話しかけてもまともに会話にもならない破天荒極まりない父の... 1992.05.30 小説/本文