小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(終) 小さくなって行く橘の周辺を、何にも乗らずに旋回飛行していたのは、日本にいるはずの仙波継人であった。そして彼は何故か、コシミノ一丁の姿で、高度80メートルにてフラダンスを踊っていたのである。首にはレイまで掛けている。久我が叫んだ。「あれはっ!... 1992.01.27 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(7) 「運良くチケットが取れてよかったぜ・・」継人は、ドイツ直行便のビジネスクラスのシートにもたれて、ため息と共に呟いた。エコノミーでよかったのだが、これしかなかったのだ。「高くついたけど、後でヤロウから・・・・・・いや、ヤロウは俺がブチ殺すから... 1992.01.26 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(6) その夜、4人は雄三の家に一泊した。(あれだけ屋敷のSPとやりあったのに…(笑))そして、一夜が明けた。「せりくおおおおおお!!!!!!日本がイヤになったらいつでもお父さんの所においで!!!!!ねっ!?ねっっっ!?ねええええっっ!!!??」雄... 1992.01.25 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(5) 成田空港から、数時間。一行は、ドイツに到着した。空港を出た一行は、ドイツの空気をしばし満喫した。「きゃあーーっっ!ドイツよ!!ドイツゥゥゥゥ!!!」みはるはうかれまくりで回転しまくっている。「あ、あれもしかして、千雪ちゃんがチャーターしたヘ... 1992.01.24 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(4) 芹子の帰国予定日から2日が経った。「…まったく…一体どうしたってのよ…芹子は…」眞妃は、電卓を叩きつつ、芹子の連絡を待っていた。時計は夜の8時を回っていた。「芹子ちゃん…一体どうしたのかしら…」普段、芹子と仲のいい愛子も心配そうに呟く。「お... 1992.01.23 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(3) あまりの突然の出来事にさすがの眞妃も驚きを隠せない。「え…な、なんでまたそんな急に…!」「あたしのお父さん、今ドイツに住んでるんだけど…」芹子の父は、芹子が小学生の時に芹子の母と離婚し、現在はドイツで会社を経営する実業家である。「そのお父さ... 1992.01.22 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(2) その頃重役出勤で堂々と遅刻して会社に向かっていた沢井英司は、車を走らせながら鼻歌を歌ったりして、何だかものすごくゴキゲンだった。それもそのはず。昨晩1ヶ月かけて作っていた藤原○香の1/1フィギュアが完成したのだ。「ふふふ~♪遂に完成したぞ~... 1992.01.21 小説/本文
小説/本文 [小説]愛と青春のボンソワール(1) ゴーーーーーー…「はぁ、どうしてこんな事になったのかな………?」神崎芹子は飛行機でドイツへ行った。そして今、帰路についていた。「こんなことって…あるのかしら…」芹子は、帰国してからも、仕事が手に着かないほどボーっとしてしまっていた。まさに、... 1992.01.20 小説/本文
小説/タイトル一覧 [小説]愛と青春のボンソワール 幼い頃に両親が離婚、それから今まで母親と共に暮らしていた神崎芹子だが、ドイツ在住の父親が病で余命が幾ばくもないことを知り、ドイツで暮らすことを決意する。が、彼女の唯一の心残りは…長年片思いし続けている遠山 満であった。そして、芹子のドイツ行... 1992.01.19 小説/タイトル一覧