(話は氷雨が洞窟から戻り全員と合流する前にさかのぼる…)
【出発順】
桃 → 緑 → 黄 → 赤 → 青
湧木:氷雨ちゃんの姿も見えなくなってしばらく経つし、それじゃ次の緑チーム出発して~!
次郎:ハイッ!!!!!! じゃあ行くッスかね中原さん!!!!!
幹雄:はい……じゃ、行こうかビビアン……。
次郎:?
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次郎:いや~見事に街灯のひとつもないッスね!!!!! これは確かに肝試しの雰囲気たっぷりッス!!!!
幹雄:………………
次郎:?? 中原さん?どうしたんッスか? 元気ないッスね!!!!!
幹雄:元気って……泉くんは、怖くないんですか……?
次郎:ん~、このくらいの田舎道なら、うちの実家の方もこんな感じでしたッスし、夜はよく散歩とかもしてたので怖さはないッスかね~。
幹雄:そうですか……。
次郎:中原さんは、こういうのは苦手ッスか?
幹雄:……………った…………
次郎:うん? なんッスか?
幹雄:(ガクガクガクガクガクガクガク………)
よ………よかった~~~~~!!!!!!!!
僕のペアが女性じゃなくてよかった~~~!!!!!!!
(次郎に思いっきり抱きつく)
次郎:∑( ̄□ ̄;)!!??
幹雄:相手が女性だったら、やっぱり守ってあげないといけないし大っぴらに怖がるわけには……
泉くんで本当に良かった!!! 良かったよおおおおビビアアアアアアン!!!!!!
次郎:ちょ、ちょちょ中原さん痛い痛い痛い!!!!!
ガサガサガサガサッ!!!!!!
幹雄:うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!
次郎:(抱きつくというよりもはや締め付けてくる幹雄に対して)
うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
幹雄:お化け!オバケお化けでたぁぁぁあああ!!!!!!
次郎:お、落ち着いてくださいッス中原さん!!!!! きっとノラ猫かなにかッスよ!!!!!!
幹雄:ノラ猫お化けうわぁあああああああああああ!!!!!!!!
次郎:勝手にお化けにしないで欲しいッス!!!!!!!
フワァ~~~~………
幹雄:うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!! 人魂!!!!! ヒトダマ!!!!!!! ころされる!!!!!!! しんじゃう!!!!!!!!
次郎:ななな中原さん!!!! あれは人魂じゃなくてホタルッスよ!!!! 珍しくてきれいじゃないッスか!!!!!
幹雄:いやああああああああ!!!!!!! ホタル!!!!!! ホタルこわい!!!!!!!!
次郎:……これもう何見ても怖がりそうッスね……こんな調子でコース一周できるんスか……?
??:おい
幹雄:は、はいぃ?
次郎:はい?どうしたんスか中原さん。
幹雄:いえ、今呼びませんでした?
次郎:呼んでないッスよ?
幹雄:え……
??:おい、……ぃ
幹雄:ほっほら!何か呼ぶ声が…
次郎:聞こえないッスけど……
幹雄:うわあああああお化けの声!!!!!! お化けの声だぁあああ!!!!!!!
??:「右の尻ポケットに手を入れて上を見ろ!言う通りにしないと呪う!!」
幹雄:は!はいいいいい!!!!! ……これで許してくださいぃぃぃ!!!!!!
司:……あのさあ、こっちはなんもしてないのに、ダチに一方的に怖がられるのはさすがにしんどいんだぜ?
幹雄:古屋くん!?
次郎:えっっ、古屋さん!? どこに!?
幹雄:右の尻ポケット……あっ、そうか!社員証!! 泉くん、これ握って!
(次郎に社員証を差し出し、二人で握る。社員証には霊視機能が付与されていて触れていると幽霊が見える)
次郎:わっ!!! 本当だ古屋さんッス!!!!
司:おうよ、楽しそうだしおれもついてきちゃったんだよね~。全然気づいてくれなくて笑ったわ~。
幹雄:そうか……会社の地縛霊だけど、社員に憑いていれば外出は可能、なんでしたっけ。
司:そーそー。…それにしても、みっきぃ(幹雄)がここまで怖がりだとは思わなかったぜw
幹雄:だ、だって…!怖いじゃないですか幽霊!!!
司:おれも幽霊なんだが? おれとは普通に話せてるじゃん。
幹雄:!!!
司:別に危害加えてるわけじゃないのに、そんな一方的に怖がられちゃ、おれ悲しいなぁ~
幹雄:ご、ごめんなさい…
司:なーんてな。ま、オバケなんてみんなおれみたいなモンだと思って、さっさと肝試し終わらせよーぜ!
次郎:古屋さんがついていてくれるなら心強いッスね!!!! 社員証からは手を離さずにこのまま行くッスよ!!!!
幹雄:そうですね!3人なら何も怖くない!社員証握ったまま歩きましょう!
司:おう、気ィ遣ってくれてサンキュな!
まぁ社員証持ってるとおれ以外の幽霊も視えまくりだけど気にしないで行こーぜ!
次郎・幹雄:えっ………
司:さすが心霊スポットっていうだけあるよな~!幽霊のご一行様!
なんか戦国時代の人みたいなのから、わりかし現代人っぽいのまで、色々いるじゃん!
みんな~!お手柔らかによろしく頼むぜ~♪
次郎・幹雄:さすがに怖ぁぁぁぁぁ――――――いッ!!!!!