[Interview]第8回 アラウネ・ローゼンベルグ

インタビュー

★今夜は無礼講―――――とは、、当社公式インタビュアーである東堂浪路が社員を飲みに誘って(※未成年はファミレスとか)普段は訊けないあんなことやこんなことを聞き出してしまおう!という企画なのである!


第8回 アラウネ・ローゼンベルグさん(開発研究室/30歳?)


浪路:いや~~~………(長い『間』をあけて)……なんかこの空気久しぶりだな……

アラウネ:どうされましたか?浪路様。

浪路:あ、いやいや、こっちの話。気にしないでくれ!(約2年ぶりの更新だなんてとても…)

アラウネ:そうですか。それにしても素敵なお店ですね。今日はお招きいただいてありがとうございました、浪路様!

浪路:いやいや、こぉ~んなキレイな女の子と飲みに来れるなんてむしろ俺がありがとうございましたですよ(*´Д`*)

アラウネ:キレイだなんてそんな…!浪路様こそ、とてもかっこいい女性じゃないですか!

浪路:(かっこいい「女性」…またしてもほぼ初対面で女と見抜かれた…なんか悔しいぞ…
まあ、死神だからその辺鋭いのか…?)そ…それにしても、アラウネちゃん?

アラウネ:はい!

浪路:俺のことは別に「様」なんて付けて呼ばなくてもいいぜ?

アラウネ:あ……す、すいません!どうしても……死神業のクセで、どなたのことも「様」を付けて呼んでしまうんです…

浪路:死神の「クセ」?

アラウネ:はい!死神にとって、命あるもののすべては「お客様」のようなものですから!
接客業でも、お客様はすべてお名前に「様」を付けて呼びますよね?それと同じなんです。

浪路:へ、へえ……それにしても、こんなキレイな死神さんだったら、みんな喜んであの世に行っちゃいそうだな(笑)

アラウネ:やだもう浪路様ったら!本当にお上手なんですから!

浪路:なんつーか、一見「死神」なんてやってるようには見えないよなあ。
あ、でも小動物限定なんだっけか?なんか聞いたことあるけど。

アラウネ:はい。今のところは小動物限定の死神をやっています!

浪路:「今のところ」は?

アラウネ:はい。……ちょっとお恥ずかしいお話になってしまうんですけど……

浪路:(*´Д`)恥ずかしい話 !? そんなの大歓迎だぜ !?

アラウネ:私、今までは皆様のよく知る、人間の魂をあの世にご案内する、普通の死神だったんです。けど……
死神のルールに違反することをしてしまいまして……死神の資格と能力を期間限定で制限されているのです。

浪路:(特にエロい話じゃなかった…)
ルールに違反……真面目そーなアラウネちゃんにもヤンチャだった過去でもあったのか。。

アラウネ:やんちゃというか……えーと、簡単に言うと、死ぬ予定だった人間を死なさなかったんです。

浪路:! そ、そりゃ……確かに、死神としてはルール違反なのかもな……

アラウネ:その人は、私の、初めての友達で……友達であろうと、私情は禁物なのは分かっていたのですが……

浪路:そりゃ、友達が死ぬって分かってて、助けられるのに助けないなんて、人としてありえねーよ!
……ま、まあアラウネちゃんは死神だけどさ……アラウネちゃん、間違ってねーよ!

アラウネ:残念ながら、死神としては間違いなのです。
人の死の運命を狂わすのは死神として最大の禁忌。罰は、人でいう死刑でした。
けど、そこで助けてくださった方がいたお陰で、今の私がここにいます。

浪路:死神の死刑を覆せるような恩人がいたんだな……。

アラウネ:まあそれが、浪路様もよくご存知の夜半様なんですけどね。

浪路:∑( ̄□ ̄;)白鳥さん !? あの人ほんとパネェな !!!

アラウネ:(苦笑しながら)笑っては失礼なんですけど……夜半様が、私の命を奪う代わりに自分の命を持って行って欲しい、と
お願いしたそうなんですが……どうやっても夜半様の命を取り上げることはできなかったそうです。

浪路:(;´Д`)さ、さすが不死身の吸血鬼……

アラウネ:詳しいことは私もよく聞かされていませんが……夜半様はその魂の在り処によって
あの世とこの世の均衡が崩れてしまうかも知れない程の偉大な御方だそうですので、
あの世の上司様も色々と諦めて、私の罰を減刑してくださり、今に至るのです。

浪路:そ、そんな大それたヤツが人間の世界の企業でだらだらと居眠りしながら仕事とか信じられねえな……
ま、まあなんか昔のつらいこととか話させて悪かったな!よし、今度は楽しい話しようぜ!

アラウネ:楽しいお話ですか~。

浪路:ん~そうだな……アラウネちゃん、すっげーモテるだろ? それだけキレイなんだからさー。

アラウネ:も、モテるだなんてそんな !!!(首を思い切り左右に振ると同時に胸もぷるぷる揺れる)

浪路:……やっぱその、だよな……

アラウネ:胸?

浪路:アラウネちゃん、一見すごい恥ずかしがり屋なのに、妙に胸をさらけ出したりとか強調したりする服着るよなぁ?

アラウネ:あ、あの、これは……先輩からの教えで……

浪路:先輩?

アラウネ:私の尊敬する、死神業の大先輩です。とってもお美しくて……
そのお方が言うには、女性の胸は女性の一番魅力的な部分だから、隠したら勿体無い。
ギリギリ公序良俗に反しない程度に、大いにさらけ出すことが正しい、とおっしゃっていたので……。

浪路:(´д`)………(一瞬、自分の胸に視線を向ける)

アラウネ:そういえば浪路様は、どうしてかいつもサラシをご愛用されていますよね。

浪路:(ぎくっ)

アラウネ:浪路様も、立派な女性なんですもの、隠さずに堂々とお胸をお出しになると良いのですよ

浪路:い、いや俺は……

アラウネ:よろしければこの後、私がよく利用するランジェリーショップに行きませんか?
かわいらしいデザインのブラジャーがたくさんあるのですv

浪路:ぶ、ブラ……い、いや、これは……俺のサラシは日本の伝統なんだ―――――― !!

アラウネ:で、伝統 !?

浪路:いまや日本でサラシをつける女なんてほとんど、いや全くいないだろう?
俺は日本の伝統を守るために意地でもサラシを使い続けるっっ !!!
(ご、ごまかすとはいえ何言ってんだ俺……)

アラウネ:伝統……そうだったのですね…… !!! 浪路様は日本の伝統を守るためにサラシを付け続けて
いらしたのですね…… !! 日本の伝統を守るためのそのお覚悟、素晴らしいですっ !!!!

浪路:(おいおい信じちゃったよ……意外に単純なんだなアラウネちゃん……)
ま…まぁ話変えよう……アラウネちゃんは開発研究室所属だったな。あそこ男ばっかだけど、居心地はどうだ?

アラウネ:開発研究室ですね。恭一郎様はとっても聡明で偉大な室長様ですし、廉太郎様は明るくてとってもお優しい御方。
上総様も恭一郎様を精一杯サポートしようと常に一生懸命で真面目な御方。アルバイトの継人様も、学生ながら仕事さばきは一流で、皆、ひとりひとり素晴らしい方々ばかりで尊敬しています

浪路:でも開発は人間関係が色々とめんどくさそうだよな……仙波は久我さんのことめちゃくちゃ嫌ってるし……
桐島さんと廉坊(=湧木)も、沙織ちゃんの一件のせいで仲は最悪だしな……

アラウネ:そうですね~~。でも、大丈夫なのです

浪路:何が大丈夫なんだ?

アラウネ:前に、開発研究室内で揉め事があった時に、どうしましょう……って悩んでいた時に、
浪路様の上司様でもある満様が、いい事を教えてくださったのですよ

浪路:満が……?(嫌な予感)

アラウネ:もし争いごとが起きたら、間に止めに入って、こう言えば収まりますよって。

浪路:な、何て言うんだ?

アラウネ:「それ以上ケンカしたら、ふたりとも私のおっぱいに挟んじゃいますからねっ !!!!」って。

浪路:∑( ̄□ ̄;)………… !!!!

アラウネ:ちょっと恥ずかしいですけど……満様の言うとおり、こう言うとケンカしていた方々は静かになってしまうのです
素敵な魔法の呪文ですよね

浪路:満の言うことなんて信じるな!って止めようと思ったら既に実践済みだったorz
満………アラウネちゃんになんつーことを吹き込んでんだ………

アラウネ:さて、いっぱい話しましたね~ お話ばっかりでお料理に全然手が行ってませんでした!
ちょっとは食べましょう、浪路様

浪路:お、おう……!

そして宴は続く…。

タイトルとURLをコピーしました