(首都圏近郊の観光地の海水浴場)
湧木:いや~~~~海!海だね!!! いい天気だし絶好の海水浴日和!!
第1回社員寮「わけぎ」のドキッ☆男も女も水着だらけの夏旅行は大成功の予感しかしないっ!
初南賛:と、遠かった………。
ここまでレンタカー1台、運転手2人で交代ってだけでも疲れました……。。
まさか免許持ってるのが僕と泉さんだけだったなんて…
次郎:久々に大勢の人乗せて運転したから、緊張疲れしたッスね!!!!
初南賛:僕なんてまだ初心者だから寿命10年くらい縮む思いで運転しましたよ…
アラウネ:キレイな海ですね~~♥ 皆さん早速泳ぎに行きましょうっ♥
リーザ:僕、日本に来て海って初めて見ました。
あ、杏寿さん!水着とても素敵ですね^^ 良かったら一緒に泳ぎませんか?
杏寿:え、あ、あぇ?!(突然声かけられてテンパってる)
幹雄:さて、僕も行こうかな。ビビアンも泳ぐでしょ?(鉢を抱えて平然と水辺へ向かう)
クリス:サテ、ワタシも行きマスカ~
(泳ぎにではなく、イイ身体をした水着イケメンを探してはスケッチしに)
湧木:オサムくんと宮川くんと梧くんは都合悪くて来れなかったのが残念だな~。
皆さ~ん!撤収は15時なのでそれまでにここに戻ってきてくださいっスね!
それまでオールフリーダム行動!人様に迷惑掛けなければ何でも自由!よろ!
さて、僕もかわい~い女の子見つけて声でも掛けてこよっかなっ♪
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夜半:…………さて。
(誰もいなくなった集合地点で、黙々とビーチパラソルを広げ始める)
氷雨:あ、お手伝いします。
夜半:ありがとう。
氷雨:ここにレジャーシート敷けばいいですか?
夜半:そうだね。
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夜半:よし。(座る)
氷雨:お隣、いいですか?
夜半:どうぞ。
氷雨:(座る)
夜半:………………
氷雨:………………
夜半:………………
氷雨:………………
夜半:……泳ぎに行かないのかい?
氷雨:……真祖こそ。太陽の光、平気なんですよね?
夜半:平気だけど得意というわけじゃ…できれば日陰に居たいかな。
氷雨ちゃんこそ、若いんだからみんなと遊んでくればいいのに。
氷雨:私も暑いのはちょっと…溶けたりとかそういうことはないですけど、
できれば涼しいところに居たいです。
夜半:………(横目で氷雨を見る)
氷雨:………(横目で夜半を見る)
夜半・氷雨:(じゃあなんでここに来たんだろう…)
※夜半 →暇だから
氷雨 →寮の女性住人全員参加だったから来たかった
夜半:そういえば、青木くんは誘わなかったのかい?
別に寮の住人じゃなくても、誘いたい人がいたら誘っていいって話だったような
氷雨:……………
夜半:? 氷雨ちゃん?
氷雨:えっ あ、はい、そうですね。
夜半:(なんか訊いちゃまずいことだったかな?)
氷雨:そういえば管理人さんが、宿の近所に心霊スポットがあるとかで、夜は肝試し大会するって言ってました。
夜半:心霊スポットねぇ…。
なんで人間は夏にそういうとこ行くの、好きなんだろうなぁ。
氷雨:本当ですね……自分から怖い思いしに行く気持ちがわからないです。
夜半:……ふむ、宿の近所って歩いていける範囲にあるのかな。(立ち上がる)
氷雨:それは訊いてみないとわからないですけど…
え、今から行くんですか?
夜半:まぁ、暇だし。下見でもしてこようかなと。
氷雨ちゃんはゆっくりしてていいよ。
氷雨:えぇ~…
(つづく)